教育理念は「創造」
学校法人金沢学院大学が学園創立六十周年を迎えたのを機に、新しい教育理念を「創造」と定めました。
長らく親しまれてきた、建学の精神「愛と理性」は、女子高等教育における、優れた理念でありました。しかし、学園は、いまや男女共学であり、この「愛と理性」を発展的に昇華させた教育理念として、「創造」を制定しました。
「創造」は、英語で言うと、クリエイティブであり、新しいものを自分から作り出すという意味です。常に新しいものを作りだそうとする、進取の精神が人間社会に進歩や発展をもたらし、人間を人間らしくしてきたのです。
「創造する力」は「発見する感性」「考える能力」「実行する勇気」の三つの要素によって成り立っています。人間が、時代に乗り遅れることなく、進歩、発展を遂げて行くには、「創造」を繰り返していかなければなりません。これからの学園は、生徒、学生ひとりひとりの「創造力」を高め、新たな価値を生み出すことのできる人材を育てていくことを教育理念に掲げていくこととしました。
新しい教育理念の「創造」を実践する具体的な指針として、三つのスローガンを掲げました。
一番目は、「ふるさとを愛し、地域社会に貢献する」
二番目は、「良識を培い、礼節を重んずる」
三番目は、「社会の要請に応え、構想する力、実践する力を育む」です。
生まれ育ったふるさとを愛する心は、自らの生きる基盤である地域社会に貢献しようという熱意につながると思います。人として生きていくためには、人類の英知と伝統を学んで良識を培い、礼節をわきまえることが極めて大事です。こうした心をもって、様々な課題に対し、的確な問題意識に基づき、柔軟に発想し解決していって欲しいと考えるのです。
これらは口で言うのは簡単ですが、実践は難しく、だからこそ、繰り返し巻き返しの「教育」が肝要と考えているところであります。
平成十八年五月二十七日
学校法人金沢学院
理事長 飛田 秀一