01/07/2026
研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は阿久津美紀さんによる「歴史とケアの融合:イギリスの民間慈善団体に学ぶ社会的養育のアーカイブズ」です。
「社会的養育(養護)という言葉をご存じでしょうか。児童虐待や家庭の事情で家族と離れ、公的責任の下、養育する―。私はこの社会的養育を研究の軸に据えてきました。その問題意識は、第二次世界大戦後、駐留軍兵士と日本人女性との間に生まれ、親と暮らせない子どもたちを養育するために設立された児童養護施設の所蔵資料の整理に従事した経験に始まります。
自分の親は誰であり、どのような経緯で生まれ、そして自分は何者であるのか。自身の過去を知らずに育った人にとって、記録は自身のアイデンティティの拠り所となります。しかし、乳児院や児童養護施設など社会的養護のもとで育った人が、自身の歴史を知りたいと望みながらも記録にアクセスできず、子どもの知る権利が保障されていない現実があります。
記録へのアクセスを困難にしている大きな要因の一つが、日本における記録の「保存年限の短さ」です。…」
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