立命館大学生存学研究所

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立命館大学生存学研究所 「生きて在るを学ぶ」を身近に

病い、老い、障害とともに生きること。異なりをもつ身体。
それは、福祉や医療の対象である前に、人々が生きていく過程であり、生きる知恵や技法が創出される現場です。人々の経験を集積して考察し、社会との関わりを解析し、これからの生き方を構想し、あるべき世界を実現する手立てを示す──それが「生存学」です。

「研究の現場」が更新されたので、お知らせいたします。今月は、竹松未結希さんによる「人びとの関係性のなかで立ちあがる「更生/立ち直る主体」」です。「日本の犯罪・非行経験のある人びとに関わる刑事司法制度は、近年大きく変化している。刑法改正による...
01/10/2026

「研究の現場」が更新されたので、お知らせいたします。
今月は、竹松未結希さんによる「人びとの関係性のなかで立ちあがる「更生/立ち直る主体」」です。

「日本の犯罪・非行経験のある人びとに関わる刑事司法制度は、近年大きく変化している。刑法改正による懲役・禁錮の廃止と拘禁刑への一本化、矯正施設から出たあとの地域社会における生活支援施策の充実化、司法と福祉の連携の強化などがあげられる。これらの一連のとりくみの背景にあるのは、ふたたび「犯罪」に至らないための再犯防止という共通の目的がある。私は、更生保護施設と、そこでの在所経験のある女性たちについて研究している。とりわけ、そのなかでも犯罪・受刑経験のある女性同士の相互行為をテーマとしている。2025年12月には、オーストラリア・ブリスベンで開催されたアジア犯罪学会で、以下の内容で報告をおこなった……」
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16/09/2026

【お知らせ】
2026年9月24日(木)13:00-15:00に立命館大学・衣笠キャンパス創思館3階303教室で、「【公開研究会】インクルーシブ教育を問い直す――Ignacio Calderón-Almendros氏を迎えて」を開催します。対面とオンラインで実施。
ぜひご参加ください!詳細とお申し込み→https://www.ritsumei-arsvi.org/news/news-6554/

「研究の現場」が更新されたので、お知らせいたします。今月は、池田信虎さんによる「フーコーに学ぶ曖昧なものを曖昧なままで抱える知恵と根性」です。 「それってあなたの感想ですよね?」——この記事をお読みの皆さんも一度や二度は聞いたことがあるフレ...
01/09/2026

「研究の現場」が更新されたので、お知らせいたします。
今月は、池田信虎さんによる「フーコーに学ぶ曖昧なものを曖昧なままで抱える知恵と根性」です。

 「それってあなたの感想ですよね?」——この記事をお読みの皆さんも一度や二度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。発話者の意図が本当のところはどうであったのか、あるいはこの発言そのものが良いか悪いかはさておき、ここには現代の私たちが前提とする二つの対立する価値観が表れているように思われます。一方は、この文言の字義通り、私たちは科学や客観性に基づく事実を重視して、単なる感想や思ったことで判断することは避けねばならない、というものです。他方、この言葉は読んだ私たちに、果たして感想や心に浮かんだことは本当に重要ではないのだろうかという問い、あるいは、人の思いを無碍にするとは何事だという怒りをも思わせるものでもあるのではないでしょうか。つまり、前提となっているのは、主観と客観のどちらが大切なのか、という争いです。
 では、こうした主客の対立のような状況は果たしてなぜ、どのように形づくられてきたのでしょうか?……」

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研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は原田武彦さんによる「「ごく当たり前の生活」を求めて――精神医療の現場から歴史研究へ」です。「日本の精神医療は、病院での入院治療から地域生活中心の方向へと、大きく転換しつつある。かつて日...
03/08/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は原田武彦さんによる「「ごく当たり前の生活」を求めて――精神医療の現場から歴史研究へ」です。
「日本の精神医療は、病院での入院治療から地域生活中心の方向へと、大きく転換しつつある。かつて日本では、病状が安定しても様々な事情により退院できない「社会的入院」が広がった。世界的には、障害のある人を地域での生活を支える脱施設化の流れにあったが、日本はその流れに逆行して精神科の病床は増え続けたことから、いまなお諸外国に比べて病床数が多く、入院期間も長い。
 一方、法整備により精神障害のある人の雇用は年々拡大しているが、就職した人の約半数が1年以内に離職している。地域で暮らし、働き続けることは、この国ではまだ「当たり前」になっていない。私の研究者への道は、この「当たり前」を追いかける道のりだった…」
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研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は阿久津美紀さんによる「歴史とケアの融合:イギリスの民間慈善団体に学ぶ社会的養育のアーカイブズ」です。「社会的養育(養護)という言葉をご存じでしょうか。児童虐待や家庭の事情で家族と離れ、...
01/07/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は阿久津美紀さんによる「歴史とケアの融合:イギリスの民間慈善団体に学ぶ社会的養育のアーカイブズ」です。
「社会的養育(養護)という言葉をご存じでしょうか。児童虐待や家庭の事情で家族と離れ、公的責任の下、養育する―。私はこの社会的養育を研究の軸に据えてきました。その問題意識は、第二次世界大戦後、駐留軍兵士と日本人女性との間に生まれ、親と暮らせない子どもたちを養育するために設立された児童養護施設の所蔵資料の整理に従事した経験に始まります。
 自分の親は誰であり、どのような経緯で生まれ、そして自分は何者であるのか。自身の過去を知らずに育った人にとって、記録は自身のアイデンティティの拠り所となります。しかし、乳児院や児童養護施設など社会的養護のもとで育った人が、自身の歴史を知りたいと望みながらも記録にアクセスできず、子どもの知る権利が保障されていない現実があります。
 記録へのアクセスを困難にしている大きな要因の一つが、日本における記録の「保存年限の短さ」です。…」
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研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は大橋一輝さんによる「「知的障害」とされる人とただ、ともにあること――余暇実践の場から」です。「大学3年の夏、滋賀県のとある美術館をおとずれた。昭和初期の町家を活用したその空間には、障害...
01/06/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は大橋一輝さんによる「「知的障害」とされる人とただ、ともにあること――余暇実践の場から」です。

「大学3年の夏、滋賀県のとある美術館をおとずれた。昭和初期の町家を活用したその空間には、障害者の作品が展示されていた。繊細でありながらも迫力のあるドローイングの数々を前にして、ただ立ち尽くす。このとき筆者は、こんな作品を作ることができるなんて、障害者には自分にはない特別な才能があるのではないかと、無邪気に思いをめぐらせていた。
 ここでふと、かつて大学の友人から、ある活動に誘われていたことをおもいだす。彼は、「知的障害者」との毎月の余暇活動のなかで、一緒に茶道をしたり、油絵を描いたりしていると話していた。作品を制作する障害者と実際に会ってみたいと思った筆者は、今更ながらその友人にLINEでメッセージを送った。新型コロナウイルスの影響により、活動に参加できたのは11月からであった。
 活動は大学敷地内の水堀近くにある、木製のベンチや机が置かれているスペースでおこなわれていた。…」
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【イベントのお知らせ】2026年6月19日(金)17:00-19:00に立命館大学朱雀キャンパスで、Emily Mendenhall 教授(ジョージタウン大学・医療人類学)による講演会「Long COVID と「見えない病」(仮題)――In...
20/05/2026

【イベントのお知らせ】
2026年6月19日(金)17:00-19:00に立命館大学朱雀キャンパスで、Emily Mendenhall 教授(ジョージタウン大学・医療人類学)による講演会「Long COVID と「見えない病」(仮題)――Invisible Illness をめぐる歴史・社会・倫理」を開催します。
対面とオンラインで実施。英語講演・AIによる日本語翻訳あり。
ぜひみなさまご参加ください!詳細とお申し込みはコチラ↓
https://www.ritsumei-arsvi.org/news/news-6322/

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は勝村久司さんによる「「陣痛促進剤被害」と「医療への患者参画」と「薬害防止教育」」です。「私は、京都教育大学の天文学教室を卒業後、大阪府立高校の理科の教員になりましたが、1990年12月...
11/05/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は勝村久司さんによる「「陣痛促進剤被害」と「医療への患者参画」と「薬害防止教育」」です。
「私は、京都教育大学の天文学教室を卒業後、大阪府立高校の理科の教員になりましたが、1990年12月、一人目の子の出産の際に妻子が陣痛促進剤による医療被害に遭い、人生が一変しました。子は9日後に亡くなり、妻も一時危篤になりましたが、病院側は妻に何も言わずに陣痛促進剤を使用して、過剰投与を繰り返したり苦しみの訴えを放置したりして、無理やり出産を平日の昼間に誘導しようとして失敗した結果だということがわかり、裁判を決意しました。
 同様の陣痛促進剤被害による医療裁判は、私の妻子の事故の以前にも以後にも全国で非常に数多く提起されています。そのために、私は裁判だけではなく、同じような被害が繰り返されないための様々な市民運動にも関わるようになりました。もしも子が生きていたら…」
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研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は舘澤謙蔵さんによる「「居合わせる」実践と生活空間をめぐる参与観察」です。「私はこれまで精神科病院で精神科ソーシャルワーカー(以下、PSW)として、入院患者さんの退院支援を含む様々な生活...
01/04/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は舘澤謙蔵さんによる「「居合わせる」実践と生活空間をめぐる参与観察」です。
「私はこれまで精神科病院で精神科ソーシャルワーカー(以下、PSW)として、入院患者さんの退院支援を含む様々な生活上の相談援助に従事してきました。
 精神科病院は制度化された空間であり、入院患者さんの行動や言動は観察され、記録され、治療・支援の対象となります。入院患者さんも病院スタッフも活動・言動・役割・関係性等が規定されています。たとえば、入院患者さんの側でいえば、入浴・食事・洗濯・買い物・服薬・面会・外出等の時間や方法、あるいは患者とスタッフの関係にまで制約が及び、病院スタッフの側でいえば、専門性、業務・責任の範囲、カルテの書き方・保存方法、スタッフ間の関係、賃金等について、あらかじめ定められた規定があります…」

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 私はこれまで精神科病院で精神科ソーシャルワーカー(以下、PSW)として、入院患者さんの退院支援を含む様々な生活上の相談援助に従事してきました。

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。今月は栗川治さんによる「「能力の社会モデル」の視座からの「異在労働同一賃金」の展望 ──障害教員運動史が示す「異なる在り方」の社会」です。「「能力」の問題は厄介です。障害者の就学や就労におい...
02/03/2026

研究の現場が更新されましたのでお知らせいたします。
今月は栗川治さんによる「「能力の社会モデル」の視座からの「異在労働同一賃金」の展望 ──障害教員運動史が示す「異なる在り方」の社会」です。

「「能力」の問題は厄介です。障害者の就学や就労においては、「能力」という言葉がふるいとなって差別を生み出してきました。たとえば「○○ができる(能力がある)」ことが教育や労働の現場に参入する際の条件とされ、能力がない(低い)と見なされる障害者の排除が正当化されてきました。こうした考え方は、「能力主義(meritocracy)」が「健常者中心主義(ablism)」として障害者運動のなかでも批判されてきました。しかし一方で、労働には「人間が自らの生存を維持し豊富化させていくために、意識的に自然界に働きかけて有用な価値を形成する基本的な営為」という意味があります。生存のために有用な価値(よい物、よいサービス)が生産されることは、その受益者(消費者)にとってはよいことであり、その価値を産み出す「能力」も賞揚されることになります・・・」

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等持院北町56/1
Kyoto-shi, Kyoto
603-8577

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