東京科学大学 腎泌尿器外科学

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国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当院で実施したロボット支援腎尿管全摘除術(RANU)連続100例に関する報告が、Asian Journal of Endoscopic Surgery誌に掲載されまし...
14/08/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当院で実施したロボット支援腎尿管全摘除術(RANU)連続100例に関する報告が、Asian Journal of Endoscopic Surgery誌に掲載されましたのでご報告いたします。
本報告は、2022年4月から2026年3月までに当院で施行した上部尿路上皮癌に対するRANU連続100例を対象に、選択を加えない実臨床下での周術期成績と早期の腫瘍学的成績をまとめたものです。同時手術を要した6例(膀胱全摘4例、部分膀胱切除1例、子宮全摘1例)も除外せずに含めております。

年齢中央値77歳、pT3–4が39例と、高齢かつ局所進行例を少なからず含む集団でしたが、出血量中央値29mL、手術時間中央値200分(コンソール時間141分)、輸血を要したのは3例(3%)でした。術後90日以内のClavien–Dindo grade II以上の合併症は13例(13%)で、grade IIIは尿性腹膜炎の1例のみでした。追跡期間中央値15.5か月の時点で、死亡を競合リスクとして扱った累積発生率は12か月時点で膀胱内再発が約17%、遠隔・局所再発が約18%、24か月全生存率は約86%でした。
本報告が、本邦におけるRANUの知見の集積に少しでも資するものとなれば幸いです。
末筆ながら、日頃よりご指導を賜っております増田均先生、中西泰一先生をはじめ、ゆしま会の諸先輩方に心より感謝申し上げます。

Robot-assisted radical nephroureterectomy (RANU) is increasingly used for upper tract urothelial carcinoma (UTUC), yet most published series are selected and real-world data from consecutive, unselected practice are scarce. We reviewed 100 consecutive RANU performed at a single institution between A...

平成25年卒の小林正貴です。この度、第13回泌尿器画像診断・治療技術研究会(JSURT)にて、「Motion-sensitized driven-equilibrium(MSDE)併用cine MR urographyによる腎盂内尿流評価」...
09/08/2026

平成25年卒の小林正貴です。
この度、第13回泌尿器画像診断・治療技術研究会(JSURT)にて、「Motion-sensitized driven-equilibrium(MSDE)併用cine MR urographyによる腎盂内尿流評価」について発表させていただき、最優秀賞を受賞することができました。
これまで、腎盂内の尿の流れを可視化することは困難とされてきました。MSDEは流れのある領域の信号を抑制するMRIの準備パルスであり、cine MR urographyと組み合わせることで、腎盂内の尿流を可視化できる可能性が示されました。
本研究にあたり多大なるご指導とご支援を賜りました高原太郎先生ならびに高原クリニックイノベーティブスキャンのスタッフの皆様、また日頃よりご指導いただいております藤井靖久教授、吉田宗一郎先生、藤原基裕先生をはじめ当教室の先生方に、心より感謝申し上げます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で検討いたしました研究が、International Urology and Nephrology誌に掲載されましたのでご報告いたします...
08/08/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で検討いたしました研究が、International Urology and Nephrology誌に掲載されましたのでご報告いたします。
本研究は、YUSHIMA studyのデータベースを使用させていただき、プラチナ製剤治療後にペムブロリズマブを投与された転移性尿路上皮癌346例を対象に、治療開始時のCRPと予後との関連を検討したものです。
本研究では、指標を高値・低値に二値化せず、連続変数のまま予後との関連を評価いたしました。カットオフ値による群分けは解釈が容易である一方、二値化に伴う情報損失が生じます。また、ペムブロリズマブ投与例では比例ハザード性が成立しないことも多く、本コホートでもハザード比は経時的に変化しておりました。そこでrestricted mean survival time(RMST:一定期間内の平均生存時間)を連続的に算出し、指標の値に応じて生存時間がどのように推移するかを提示いたしました。RMSTは「24か月間で平均何か月生存するか」という時間の単位で表現されるため、ハザード比を相補する指標として用いております。結果としては、段階的な関連が認められました。
なお本研究は後ろ向き研究であり、カットオフ値も本データセット内での評価にとどまるため、外部検証が必要と考えております。
末筆ながら、本研究の実施にあたり直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生に厚く御礼申し上げます。また、貴重なYUSHIMA studyデータベースを使用させていただきましたこと、ゆしま会の諸先輩方に心より感謝申し上げます。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

Higher pre-IO CRP was associated with shorter OS after clinical adjustment, but shared prognostic information with albumin. Paired categories were descriptive. Because the cohort partly overlaps previous work, external validation is required.

平成19年卒の安田庸輔です。このたび、東京科学大学病院、がん研有明病院、埼玉県立がんセンター、都立駒込病院の4施設における、BRCA病的バリアント陽性の転移性去勢抵抗性前立腺癌患者27例に対するオラパリブの実臨床成績を報告しました。本邦では...
07/08/2026

平成19年卒の安田庸輔です。
このたび、東京科学大学病院、がん研有明病院、埼玉県立がんセンター、都立駒込病院の4施設における、BRCA病的バリアント陽性の転移性去勢抵抗性前立腺癌患者27例に対するオラパリブの実臨床成績を報告しました。
本邦では、オラパリブ投与例をまとめた多施設共同の実臨床データは限られており、現時点で国内最大級規模のコホートとなります。具体的には、PSAが50%以上低下した症例は70.4%で、無増悪生存期間中央値は7.6か月、全生存期間中央値は18.4か月でした。また、3例では30か月を超える長期投与が可能でした。安全性については、主な重篤な有害事象としてGrade 3の貧血を認めましたが、Grade 4以上の有害事象は認めませんでした。
今後も本データベースを更新し、治療効果を予測する因子や長期奏効例の特徴など、さらなる解析につなげていきたいと考えております。
本研究の実施にあたり直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生をはじめ、研究にご協力いただきました各施設の先生方に、心より御礼申し上げます。

This multicenter retrospective study provides real-world data on olaparib treatment in Japanese patients with mCRPC harboring BRCA PVs. The observed outcomes and safety profile were generally consistent with previous reports, although interpretation is limited by the small sample size, retrospective...

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で取り組んでまいりました研究が、Annals of Clinical Biochemistry誌に掲載されましたのでご報告いたします。本...
27/07/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で取り組んでまいりました研究が、Annals of Clinical Biochemistry誌に掲載されましたのでご報告いたします。

本研究は、術後の微小残存病変(MRD)を血中循環腫瘍DNA(ctDNA)で検出する意義について、既報のシステマティックレビュー(Zheng et al., EBioMedicine 2024)の集計データをベイズ流の枠組みで再解析したものです。11がん種・約9,980例のデータを用い、再発リスクとの関連および診断精度を検討いたしました。

再発に対する統合ハザード比は7.5(95%信用区間 6.4–8.8)で、個別に報告可能であったがん種のいずれにおいても、ctDNA陽性と再発リスクの関連が一貫して認められました。診断精度は感度57.6%、特異度90.5%であり、陽性所見は再発を比較的よく捉える一方、陰性所見の解釈には慎重さを要することが示唆されました。また、術後一時点での判定(landmark)よりも経時的にくり返し測定する方法(longitudinal)のほうが感度が高い確率は99.9%を超えており、特異度は同程度でした。

ベイズ流の解析の利点は、「どちらの戦略が優れている確率が何%か」という形で、臨床的に解釈しやすい確率表現が得られる点にあると考えております。
末筆ながら、本研究の実施にあたり直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生、ならびにゆしま会の諸先輩方に心より感謝申し上げます。

Background Circulating tumor DNA (ctDNA)-based molecular residual disease (MRD) testing may help estimate recurrence risk after treatment. We performed a Bayesian secondary reanalysis of published aggregate data to estimate prognostic and diagnostic performance. Methods Data were extracted from Zhen...

平成19年卒の安田庸輔です。2026年7月24日、第38回Yushima Urological Seminar(YUS)を無事に開催することができました。私からは、HIF-2α阻害薬ベルズチファンの使用経験についてお話しさせていただきました...
26/07/2026

平成19年卒の安田庸輔です。
2026年7月24日、第38回Yushima Urological Seminar(YUS)を無事に開催することができました。
私からは、HIF-2α阻害薬ベルズチファンの使用経験についてお話しさせていただきました。
特別講演では、前九州大学泌尿器科教授の江藤正俊先生より、「泌尿器科医としての40年の歩みからみた腎細胞癌治療の現在地」と題してご講演いただきました。基礎研究から臨床研究へとつながる40年にわたる先生のご研究の歩みに加え、九州大学の各先生方による素晴らしい研究成果をご紹介いただき、さらに仕事と家庭との両立についてもお話しいただきました。大変示唆に富む、心に残るご講演でした。
江藤先生、ご参加いただいた皆様、ならびに開催にご尽力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で取り組んでまいりました研究成果が、LUTS: Lower Urinary Tract Symptoms誌に掲載されましたのでご報告いた...
23/07/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、当教室のデータサイエンス勉強会で取り組んでまいりました研究成果が、LUTS: Lower Urinary Tract Symptoms誌に掲載されましたのでご報告いたします。

本研究は、前立腺肥大症による下部尿路閉塞に対する低侵襲手術(経尿道的前立腺切除術[mTURP]、prostatic urethral lift[PUL]、水蒸気治療[WVTT])を、確率論的多基準意思決定分析(probabilistic MCDA)を用いて比較したものです。既報のネットワークメタアナリシスから得られた6つの臨床アウトカム(症状スコア、QOL、最大尿流量、残尿量、性機能の2領域)を統合し、どのアウトカムをどの程度重視するかに応じて各術式が最良となる確率を算出しました。

その結果、いずれの術式が好ましいかは重視するアウトカムに依存し、客観的な排尿機能を重視する場合にはmTURPが、性機能の温存を重視する場合にはPULおよびWVTTが選好される傾向がうかがえました。単一アウトカムの比較では捉えにくい術式間のトレードオフを、不確実性とともに定量的に示し、患者の価値観に応じた意思決定を支援しうる枠組みを提示した点に、本研究の意義があると考えております。
末筆ながら、本研究の実施にあたり直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生、ならびに早稲田悠馬先生や増田均先生をはじめとするゆしま会の諸先輩方に、心より感謝申し上げます。

Within short-term (3-6 month) data, MIST preference for BPO depends on clinical priorities. mTURP is favored when urodynamic outcomes are emphasized; PUL and WVTT are preferred when preservation of sexual function is prioritized. This framework supports preference-sensitive shared decision-making, a...

平成23年卒の石川雄大です。このたび、転移を有する腎細胞癌に対するニボルマブ治療において、転移臓器ごとの治療反応の違いとmixed responseの臨床的意義を検討した研究成果が、International Journal of Urol...
22/07/2026

平成23年卒の石川雄大です。
このたび、転移を有する腎細胞癌に対するニボルマブ治療において、転移臓器ごとの治療反応の違いとmixed responseの臨床的意義を検討した研究成果が、International Journal of Urology誌に掲載されましたので、ご報告申し上げます。
本研究では、免疫チェックポイント阻害薬の治療歴がなく、ニボルマブ単剤療法を受けた転移を有する腎細胞癌患者を対象として、患者単位の治療効果に加え、各転移臓器における治療反応を後方視的に解析しました。
その結果、ニボルマブに対する奏効率は転移臓器によって異なり、特に骨、腎および脳病変では、他の転移部位と比較して低い傾向が認められました。また、一部の転移臓器では腫瘍が縮小する一方、別の臓器では増大するmixed responseが、全体の12.9%に認められました。
患者をresponder、mixed responder、non-responderの3群に分類して予後を比較したところ、mixed responderの全生存期間はnon-responderより良好であり、臓器ごとの治療反応を評価することが、従来の患者単位の効果判定だけでは捉えられない臨床情報をもたらす可能性が示されました。
さらに、mixed responseを示した患者の多くでは、増大病変が限られた臓器にとどまっており、一部の症例ではニボルマブを継続しながら、増大病変に対する放射線治療や外科的切除が行われていました。これらの知見は、mixed responseを認めた場合に、直ちに全身治療を変更するだけでなく、増大病変の範囲や進行速度を踏まえて、局所治療の追加やニボルマブ継続を検討する上で有用と考えております。
本論文の作成にあたり、田中一先生をはじめ、共同研究施設およびゆしま会の先生方より多大なるご指導とご協力を賜りましたこと、心より深謝申し上げます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/42438108

UroTodayでも取り上げていただきました:
https://www.urotoday.com/recent-abstracts/urologic-oncology/renal-cancer/170537-mixed-response-to-nivolumab-among-different-metastatic-sites-in-patients-with-metastatic-renal-cell-carcinoma-incidence-and-clinical-implications.html

Nivolumab yielded diverse organ-specific responses, with 12.9% of patients exhibiting mixed response. Further studies are required to explore optimal management of mixed responders to immune checkpoint inhibition in mRCC.

2026年に東京科学大学大学院を修了し、中国自貢市第四市民病院に所属している陳煒です。このたび、吉田宗一郎先生のご指導いただいた研究成果がUrology誌にオンライン掲載されましたので、ご報告いたします。本研究では、過活動膀胱(OAB)に対...
21/07/2026

2026年に東京科学大学大学院を修了し、中国自貢市第四市民病院に所属している陳煒です。
このたび、吉田宗一郎先生のご指導いただいた研究成果がUrology誌にオンライン掲載されましたので、ご報告いたします。
本研究では、過活動膀胱(OAB)に対するミラベグロンとソリフェナシン併用療法について、SYNERGY試験を対象に、copulaを用いたIndependent Drug Action(IDA)モデルにより再解析を行いました。従来、併用療法の優れた有効性は広く認識されている一方で、その効果が薬理学的な「相乗効果」によるものなのか、それとも各薬剤の独立した作用の積み重ねによるものなのかについては、十分な定量的検証が行われていませんでした。
結果としては、尿意切迫性尿失禁の消失、排尿回数の正常化、各種患者報告アウトカムを含むすべての評価項目において、実測値はIDAモデルが予測する加算効果の範囲内に収まり、相乗効果を示唆する所見は認められませんでした。これらの結果は、本併用療法の臨床的有用性は、両薬剤がそれぞれ異なる患者に独立して効果を発揮する加算的独立薬効作用によって説明できる可能性を示しています。
本研究が、OAB治療のみならず、併用療法の効果を定量的に解釈するための新たな視点の一助となれば幸いです。
本研究の実施にあたり、ご指導いただきました藤井靖久教授並びに吉田宗一郎先生をはじめとする先生方に心より感謝申し上げます。

The efficacy of mirabegron-solifenacin combination therapy in OAB seems to be explained by additive IDA. Its clinical value lies in additive symptom control with preserved tolerability rather than synergistic interaction.

令和2年卒 自治医科大学附属さいたま医療センター所属、現在は国立がん研究センター東病院にて研修中の郷津洲と申します。このたび、IJU Case Reports誌に症例報告が掲載されましたので、ご報告申し上げます。本症例は膀胱傍神経節腫(Bl...
17/07/2026

令和2年卒 自治医科大学附属さいたま医療センター所属、現在は国立がん研究センター東病院にて研修中の郷津洲と申します。このたび、IJU Case Reports誌に症例報告が掲載されましたので、ご報告申し上げます。本症例は膀胱傍神経節腫(Bladder paraganglioma)に対し、5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた光力学診断(Photodynamic Diagnosis:PDD)では蛍光を認めず、段階的En bloc経尿道的膀胱腫瘍切除術(ERBT)により完全切除し得た症例です。本報告では、PDD陰性という新たな知見を示すとともに、ERBTが小型・限局性・非機能性症例において有効な臓器温存治療となり得ることを報告いたしました。今後の類似症例への一助となることを期待しております。なお、本論文の作成にあたりご指導を賜りました増田均先生、責任著者の中西泰一先生をはじめ、ゆしま会の諸先生方に深く感謝申し上げます。また、日頃よりご指導を賜っております自治医科大学附属さいたま医療センター 准教授 宮川友明先生に、心より御礼申し上げます。

This case highlights the diagnostic pitfalls of nonfunctional bladder paraganglioma presenting as a photodynamic diagnosis-negative bladder tumor and suggests that en bloc transurethral resection may be an effective organ-preserving approach in selected cases.

住所

1-5/45
Bunkyo-ku, Tokyo
113-8519

電話番号

03-5803-5295

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