東京科学大学 腎泌尿器外科学

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獨協医科大学出身、2020年卒の今里直樹です。このたび、国立がん研究センター東病院での研修中にまとめました症例集積研究 "Radical prostatectomy after re**al cancer surgery: surgical...
11/05/2026

獨協医科大学出身、2020年卒の今里直樹です。このたび、国立がん研究センター東病院での研修中にまとめました症例集積研究 "Radical prostatectomy after re**al cancer surgery: surgical challenges and technical strategies – a case series" が、International Journal of Surgery Case Reports誌に掲載されましたのでご報告いたします。
本研究は、直腸癌術後に根治的前立腺全摘除術を施行した11例を後方視的に検討し、先行直腸癌術式と前立腺背面の癒着の関連を評価したものです。吻合部が前立腺背面に位置する低位前方切除術後では高度の癒着を認めた一方、吻合部が前立腺より頭側にある高位前方切除術後、尾側にある括約筋間直腸切除術後では癒着は軽度ないし軽微でした。癒着症例では術中TRUSおよび直腸指診の併用が安全な剥離の一助となり、全例で直腸損傷なく施行可能でした。症例数が限られ癒着評価も主観的である等の限界はございますが、術前の術式・吻合位置の把握、ならびに癒着症例における術中TRUS・直腸指診の活用が、安全な手術戦略の一助となりうる可能性を示しえたものと考えております。
本研究にあたり、直接のご指導を賜りました中西泰一先生、増田均科長をはじめとする国立がん研究センター東病院の先生方、日頃より温かくご指導いただいておりますゆしま会の諸先生方、ならびに貴重な研鑽の機会をお与えくださいました獨協医科大学釜井隆男教授をはじめとする先生方に、心より御礼申し上げます。

re**al cancer surgery. Prior re**al surgeries included low anterior resection (LAR, n = 5), high anterior resection (HAR, n = 4), intersphincteric resection (ISR, n = 1), and abdominoperineal resection (APR, n = 1). Preoperative magnetic resonance imaging was used to assess the anatomical relationsh...

平成31年卒、JAとりで総合医療センター勤務の廣瀬航平と申します。この度、教室で取り組んでおりますデータサイエンス研究の一環として行った研究成果が、Japanese Journal of Clinical Oncology誌に掲載されました...
01/05/2026

平成31年卒、JAとりで総合医療センター勤務の廣瀬航平と申します。
この度、教室で取り組んでおりますデータサイエンス研究の一環として行った研究成果が、Japanese Journal of Clinical Oncology誌に掲載されましたのでご報告いたします。
本研究では、筋層浸潤性膀胱癌に対する周術期免疫療法の第III相試験であるNIAGARA trialを対象に、公開されている生存曲線データから再構築した個別患者データを用い、ベイズ統計学的手法による二次解析を行いました。
さらに、術後経過を複数の区分期間に分けてハザードを評価することで、デュルバルマブの上乗せ効果がどの時期に発現するのかについても検討しました。
その結果、イベントフリー生存率の改善効果は術後早期から一貫して認められ、特に術後2〜3年の再発高リスク期間において顕著であることが示されました。加えて、RMST(Restricted Mean Survival Time:制限付き平均生存時間)差やNNT(Number Needed to Treat:治療必要数)といった指標を用いて治療利益を絶対値として示すことで、実臨床における患者さんへの治療説明や、施設として周術期免疫療法をどのように位置づけるかを考えるうえで、有用な補助情報が得られたと考えております。
本研究の実施にあたり、直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生をはじめとする先生方、ならびにゆしま会の諸先輩方に心より感謝申し上げます。今後とも皆様ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

This Bayesian rIPD reanalysis complements the primary NIAGARA report by translating relative effects into clinically meaningful absolute benefits over prespecified perioperative time points, supporting perioperative counseling and institutional decision-making.

26/04/2026

獨協医科大学出身、2020年卒の今里直樹です。国立がん研究センター東病院での研修中にまとめました症例報告 "Salvage robot-assisted radical prostatectomy with pelvic lymph node dissection for radiorecurrent prostate cancer in a patient with a previous history of re**al cancer surgery" (International Journal of Urology Case Reports, 2024) により、このたび第5回International Journal of Urology Case Reports Awardを受賞いたしました。本賞は前年度掲載の症例報告から年間2編が選出されるもので、身に余る光栄に存じます。
本症例では、直腸癌術後の放射線再発前立腺癌に対するsalvage RARPの治療経験を報告し、直腸癌手術における吻合線の高さが前立腺背面の癒着の程度に影響しうる可能性について考察いたしました。
ご指導賜りました増田均科長をはじめとする国立がん研究センター東病院の先生方、日頃より温かくご指導いただいておりますゆしま会の諸先生方、ならびに貴重な機会をお与えくださいました獨協医科大学釜井隆男教授をはじめとする先生方に、心より御礼申し上げます。今後とも精進してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

2005年卒の田中一です。このたび、淡明細胞型腎細胞がんにおける腫瘍と腎実質の境界に関する病理所見を詳細に検討し、患者予後への影響および遺伝子背景を解析した論文、“Prognostic Impact and Genomic Backgrou...
25/04/2026

2005年卒の田中一です。このたび、淡明細胞型腎細胞がんにおける腫瘍と腎実質の境界に関する病理所見を詳細に検討し、患者予後への影響および遺伝子背景を解析した論文、“Prognostic Impact and Genomic Backgrounds of Renal Parenchymal Infiltration or Micronodular Spread in Nonmetastatic Clear Cell Renal Cell Carcinoma (Modern Pathology, 2024)” をご評価いただき、第33回日本泌尿器科学会学会賞(臨床的研究部門)を受賞いたしました。
日本泌尿器科学会学会賞は、基礎的研究部門・臨床的研究部門それぞれにおいて、前年度に掲載された優れた論文の筆頭著者1(〜2)名に授与される、大変名誉ある賞です。これまで取り組んでまいりました腎がん研究の一つのマイルストーンともいえる成果を高くご評価いただき、心より光栄に存じます。
本研究におきましては、本学病理部の山本浩平先生、布川裕規先生をはじめ、学内の多くの先生方、ならびに横浜市立大学泌尿器科の蓮見壽史先生に多大なるご指導とご協力を賜りました。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
受賞式終了後には、壇上にて当教室の藤井靖久教授と記念撮影を行いました。日頃より温かいご指導を賜り、誠にありがとうございます。
今後も臨床疑問に基づく研究を継続し、腎がん診療の発展に貢献できるよう努めてまいります。

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。この度、吉田宗一郎先生のご指導のもと執筆いたしましたLetter to the Editorが、European Urology Open Science誌に掲載されましたので...
23/04/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。
この度、吉田宗一郎先生のご指導のもと執筆いたしましたLetter to the Editorが、European Urology Open Science誌に掲載されましたのでご報告いたします。
このLetterは、弘前大学の大石卓也先生らによる、α2,3結合シアリル化PSA比(S2,3PSA%)、Prostate Health Index(PHI)、年齢、およびMRI所見を統合したノモグラムが、MRI標的生検を受ける男性における臨床的に有意な前立腺癌の検出精度を向上させたとのご報告(Eur Urol Open Sci 2025)について、その臨床的解釈を補完する視点を提示したものです。
具体的には、AUC・キャリブレーション・decision-curve analysisといった集団レベルの性能指標に加え、個々の患者の事後確率を更新するベイズ的枠組み、すなわち尤度比(likelihood ratio)に基づく解釈の有用性について論じました。
このLetter執筆にあたり多大なるご指導を賜りました吉田宗一郎先生ならびに日頃より貴重なご助言を頂戴しておりますゆしま会の諸先生方に、心より感謝申し上げます。また、示唆に富むご研究を発表され、議論する機会をくださった弘前大学の先生方に深く敬意を表します。

Beyond Discrimination Metrics: A Bayesian Reinterpretation of S2,3PSA% for Individual Patient Counseling

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。この度、教室で実践していますデータサイエンスの研究が、International Urology and Nephrology誌からPublishされましたのでご報告いたします...
22/04/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。
この度、教室で実践していますデータサイエンスの研究が、International Urology and Nephrology誌からPublishされましたのでご報告いたします。
本研究は、転移性腎細胞癌に対する一次治療免疫チェックポイント阻害薬併用療法を受けた本邦5施設151例を対象に、Meet-UROスコア(IMDC分類+NLR+骨転移)の外部検証を行ったものです。本研究のポイントは、ゆしま会データベースの実臨床データと、既報のKaplan-Meier曲線から再構成した個別患者データとをベイズ的に統合した点にあります。両コホート間で予後勾配の方向性が一貫することを確認でき、限られた症例数の検証研究におけるpublic dataの活用可能性を示す方法論的試みと位置づけられます。
なお、Meet-UROスコアのC-indexは0.731とIMDC分類単独(0.702)を数値上は上回ったものの、正式な比較では統計学的有意差を認めず、優越性を主張するものではありません。また治療レジメンの群間偏在や観察期間の短さなど解釈上の限界があり、結果は仮説生成的なものとして慎重に位置づけております。
最後に、貴重なデータベースをご使用させていただきましたゆしま会の諸先生方、ならびに直接のご指導を賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生に心より感謝申し上げます。

This study provides an Asian validation of the Meet-URO score, supporting its prognostic utility in this Japanese multicenter cohort receiving first-line ICI-based combinations. Treatment imbalance across Meet-URO groups and a short follow-up warrant cautious interpretation and further validation.

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。このたび、国際共同プロジェクトTITANIA(mulTi omIcs daTa cANcer dIagnostics therApies)の枠組みで実施した、淡明細胞型腎細胞癌...
18/04/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。
このたび、国際共同プロジェクトTITANIA(mulTi omIcs daTa cANcer dIagnostics therApies)の枠組みで実施した、淡明細胞型腎細胞癌(ccRCC)における脈管侵襲(lymphovascular invasion; LVI)を対象としたマルチオミクス解析の研究成果が、Cancer Medicine誌に掲載されましたのでご報告いたします。
本研究では、当院で手術を施行した31例のccRCC検体(LVI+ 11例、LVI− 20例)に対して全ゲノム・RNA・プロテオーム解析を行いました。その結果、LVI陽性腫瘍では肝臓に特徴的な代謝関連遺伝子の発現が、RNA・タンパクの両方で上昇していることが明らかになりました。
この所見の妥当性を検証するため、公開データを用いたシングルセルRNA解析および空間トランスクリプトーム解析を行いました。シングルセル解析では、腎がんの中に肝細胞様の性質を持つサブタイプが同定され、空間トランスクリプトーム解析では、この集団に特徴的な遺伝子シグネチャーが腫瘍内の低酸素領域に偏って分布する傾向が認められました。さらに、このシグネチャーをTITANIAコホートで検討したところ、LVI陽性腫瘍で発現が高い傾向が確認され、自施設コホートと公開データ解析の間で一貫した所見が得られました。以上の結果は、腎癌の一部の細胞が低酸素環境下で肝臓に類似した代謝プログラムを獲得している可能性を示唆するものと考えております。
本研究は仮説生成を目的とした探索的研究であり、症例数が限られていること、機能的検証を欠くことなど、解釈に留意すべき点が残されております。
最後に、本研究の実施にあたり多大なるご指導とご支援を賜りました増田均先生、大腸外科の塚田祐一郎先生、バイオインフォマティシャンの山下理宇先生をはじめとする共著者の先生方、ならびに日頃より温かいご指導を賜っておりますゆしま会の諸先輩方に、心より感謝申し上げます。

The TITANIA (mulTi omIcs daTa cANcer dIagnostics therApies) study is an international collaboration to generate high-quality multi-omics cancer profiles. We conducted an exploratory investigation within this framework to understand the molecular basis of lymphovascular invasion (LVI), a critical det...

東京科学大学腎泌尿器外科学教室大学院生として国立がん研究センター研究所に所属している平成28年卒の田邉健児です。この度、教室で実践していますデータサイエンスの研究がInternational Urology and Nephrology 誌...
17/04/2026

東京科学大学腎泌尿器外科学教室大学院生として国立がん研究センター研究所に所属している平成28年卒の田邉健児です。
この度、教室で実践していますデータサイエンスの研究がInternational Urology and Nephrology 誌に掲載されましたので報告いたします。
本研究は、少ない転移を有するホルモン感受性前立腺癌に対する定位放射線治療(SBRT)の前に177Lu-PMSA療法を行うことの臨床的意義を検討した第II相臨床試験であるLUNAR試験 (DOI: 10.1200/JCO-25-01553.) を方法論的な2次解析として再評価したものです。この試験では177Lu-PMSA療法を行うことでより無増悪再発期間が改善することが示されましたが、カプランマイヤー曲線からは比例ハザード性仮定に抵触している可能性が示唆されました。rIPDを再構成する手法を用いて患者レベルの転帰を推定し、これを用いて比例ハザード性の検証と比例ハザードに依存しない解析である重み付けLog-rank検定・区分的Coxハザード比・制限付き平均生存時間の解析を実施しました。これらの解析により、単一HRでは評価しきれない可能性のある治療効果の時間的プロファイルを評価し、より臨床に即した解釈を提供することが可能です。本研究にあたりご指導賜りました吉田宗一郎先生、臨床統計学分野の平川晃弘先生・佐藤宏征先生、ゆしま会の先生方に御礼申し上げます。

This reconstruction-based, hypothesis-generating reanalysis supported the primary inference of PFS benefit while suggesting time-varying effects. Weighted tests, piecewise summaries, and RMST may provide interpretable complements to a single HR. Late follow-up interpretation remains uncertain becaus...

平成21年卒の福島啓司です。このたび、転移性去勢感受性前立腺癌(mCSPC)に対するトリプレット療法(darolutamide+ADT+docetaxel)における発熱性好中球減少症(FN)リスクと、G-CSF製剤の予防投与の位置づけについ...
15/04/2026

平成21年卒の福島啓司です。このたび、転移性去勢感受性前立腺癌(mCSPC)に対するトリプレット療法(darolutamide+ADT+docetaxel)における発熱性好中球減少症(FN)リスクと、G-CSF製剤の予防投与の位置づけについて、ベイズ解析で検討したLetterが『Japanese Journal of Clinical Oncology(JJCO)』に掲載されましたのでご報告申し上げます。本稿は、本邦におけるトリプレット療法の多施設共同研究 (Uchimoto T, et al., JJCO 2026: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41632522/) に対するLetterとして執筆いたしました。
ESMOのガイドラインでは、FNリスクが20%以上の場合にG-CSFによる一次予防を推奨し、また高齢などのリスク因子を有する場合には、FNリスクが10~20%の中間リスクでも一次予防を検討するとされています。そこで本稿では、ARASENS試験の日本人サブグループデータを事前分布として、「真のFNリスクが20%を超える確率」をベイズ推定しました。その結果、トリプレット療法群由来の事前分布では38.8%、プラセボ+ADT+docetaxel群由来の事前分布では63.0%と算出されました。
以上より、高齢者が主体となるmCSPCのトリプレット療法においては、G-CSF製剤による一次予防を前向きに検討するべき状況があると考えられました。本研究が、トリプレット療法におけるG-CSF製剤の適正使用と、リスクに応じた支持療法の議論に資する一助となれば幸いです。本論文は、当教室でのデータサイエンスの勉強会で取り組んでまいりました成果であり、本研究の実施にあたり、ご指導を賜りました吉田宗一郎先生、本学臨床統計学分野の平川晃弘先生、がん研有明病院総合腫瘍科の三浦裕司先生、ならびにゆしま会の諸先生方に心より感謝申し上げます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41978290/

Bayesian interpretation of febrile neutropenia risk and primary granulocyte colony-stimulating factor prophylaxis during darolutamide triplet therapy

平成29年卒の牟田理絵です。このたび、YUSHIMA studyのデータを解析した論文が、International Journal of Urology に受理・掲載されましたのでご報告いたします。転移性尿路上皮癌に対する一次化学療法後の...
13/04/2026

平成29年卒の牟田理絵です。
このたび、YUSHIMA studyのデータを解析した論文が、International Journal of Urology に受理・掲載されましたのでご報告いたします。
転移性尿路上皮癌に対する一次化学療法後のアベルマブ維持療法において、どのような患者さんがより良い治療成績を得られるのかは、日常診療における重要な課題です。
本研究では、多施設のリアルワールドデータを用いて予後因子の検討を行いました。その結果、アベルマブ導入時の低アルブミン血症が、無増悪生存期間および全生存期間のいずれにおいても重要な予後因子であることを明らかにしました。
また興味深いことに、アベルマブ開始時に低アルブミン血症を有さない患者さんでは一次化学療法前後でアルブミン値が増加する傾向があり、一次化学療法による癌の制御が栄養状態の改善をもたらし、アベルマブの高い治療効果に寄与している可能性が示唆されました。
本研究の遂行にあたり、福島啓司先生、田中一先生をはじめ、共著者の先生方より多大なるご指導・ご支援を賜りました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
今後も一層精進してまいります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

Hypoalbuminemia was an independent prognostic factor in patients with mUC who were treated with maintenance avelumab therapy. Efforts to preserve nutritional status and avoid hypoalbuminemia may help optimize its efficacy.

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。この度、当教室で実践していますデータサイエンスの研究がJournal of Robotic Surgery誌に掲載されましたので報告いたします。本研究は、シングルポート(SP)...
04/04/2026

国立がん研究センター東病院に勤務する平成25年卒の矢嶋習吾です。この度、当教室で実践していますデータサイエンスの研究がJournal of Robotic Surgery誌に掲載されましたので報告いたします。
本研究は、シングルポート(SP)ロボット支援根治的前立腺全摘術(RARP)および腎部分切除術(RAPN)と、従来のマルチポート(MP)術式とを、多基準意思決定分析(MCDA)を用いて比較したものです。RARPについては、設定した5つすべての重み付けシナリオにおいてSPが選好され、とりわけ在院日数・カテーテル留置期間・出血量といった回復関連指標がその主要な寄与因子となりました。一方、RAPNについては、術後回復を重視したシナリオではSPが選好される一方、SPでは温阻血時間がやや延長する傾向が示されており、安全性や腫瘍学的転帰を重視したシナリオではSPとMPの優劣が拮抗しました。本研究は、複数のアウトカム間のトレードオフを確率論的に統合し、価値観に応じた術式選択の意思決定支援を試みた方法論的研究として位置づけられます。
末筆ながら、研究全般にわたりご指導を賜りました吉田宗一郎先生、統計解析にご助言いただきました平川晃弘先生、ならびにゆしま会の諸先輩方、そして増田均先生をはじめとする国立がん研究センター東病院の諸先生方に、心より感謝申し上げます。

Probabilistic multi-criteria decision analysis comparing single-port and multiport robot-assisted radical prostatectomy and partial nephrectomy: A secondary analysis of systematic review data

住所

1-5/45
Bunkyo-ku, Tokyo
113-8519

電話番号

03-5803-5295

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