04/06/2026
総長コラム
空手部の選手たち
問いかけ続けること。他の部員と適度な距離感と親近感を持つこと。向上心を持つこと。自主的に練習すること。そして、オンとオフをきちんと切り替えること。
そうした話を聞いて、なるほど、空手部の強さはこういうところにあるのかもしれない、と感じました。第62回東日本大学空手道選手権大会では、男子が優勝、女子が準優勝という素晴らしい成績を収めました。この大会に出場した2人の選手に話を伺うことができました。
お二人の話から伝わってきたのは、自立した選手として、自分で考え、自分で目標を立てていく姿勢です。同時に、個人で完結するのではなく、仲間との練習に積極的に関わり、そこから学び、さらにチーム全体のレベルを引き上げようとする姿も印象的でした。
また、「悩む」ことは必ずしも悪いことではないのだと感じました。競技のなかでも、日々の生活のなかでも、いつも一つの正解が用意されているわけではありません。だからこそ、迷いながら考え続けることが、自分を少しずつよりよい方向へ導いてくれるのだと思います。
そしてもう一つ印象に残ったのは、自分にとって何がしっくりくるのかを知り、そこに身を置くことの大切さです。一見、簡単なことのように思えるかもしれません。しかし実際には、周囲からの期待や同調圧力、日々の習慣や規範のなかで、それを実践するのは決して容易ではありません。それでも、その姿勢を持ち続けることができれば、競技者としてだけでなく、一人の人間としても成長していくことができます。そしてそこで得たものは、きっとその後の人生にも生きていくはずです。
お二人とも、小さいころから空手に関わってきたそうです。それでも、空手に飽きることはなかったように感じました。むしろ卒業後も、さまざまな形で空手を続けていきたいと話してくれました。