上智大学大学院理工学研究科物理学領域

上智大学大学院理工学研究科物理学領域 上智大学大学院理学系研究科物理学領域/Department of Physics, Graduate School of Science and Technology, Sophia University

物理学は自然現象を包括的・統一的に理解することを目的としています。従って自然科学の基礎であると同時に、 物性物理から素粒子物理と、広範な領域をもっています。さらに近年の技術の高度化と学問体系の複雑化により、 基礎物理学とともに応用物理学の分野もかなり重要となってきました。これらの幅広い分野を学部だけで充分に学習することは難しいために、大学院の果たすべき役割は大きくなってきています。本領域では古典物理および現代物理の基礎を修得し、特定の研究課題を深く究めることで、独創性を養い、創造的な学問の神髄と探求の喜びに触れ られるように研究・指導を行っています。

13/05/2026

6月9日に「理工学専攻(博士前期課程・後期課程)入試説明会」が開催されます。
一般入試、社会人入試についての説明、各領域の研究内容の概略、進路、経済的な支援などについて説明、質疑応答が行われます。
参加を希望する方は画像QRコードよりご予約ください。

20/04/2026

物理学領域の大槻教授は、東邦大学の大江純一郎教授、鎌倉秀飛さんと共同で、論文「Reservoir computing by thin film embedded with magnetic impurities」を Japanese Journal of Applied Physics に発表しました。本研究では、磁性不純物を含む薄膜に画像パターンに対応した磁場を加えることで、薄膜の磁化の時間変化に画像の情報を反映させ、それから画像認識を行えることを示しました。

物理系そのもののダイナミクスを計算に活用する「リザバーコンピューティング」は、低消費電力・高効率な新しい情報処理技術として注目されています。本研究は、その実現に向けた磁気薄膜系の可能性を示す成果です。

07/04/2026

物理学領域博士後期課程3年のパク サンウンさんが日本中間子科学会で2025年度学生奨励賞を受賞しました。

この賞は、中間子科学に関する優秀な論文を発表した学生会員に授与される賞です。

パクさんは今回の受賞に際して「作製が難しい酸化物薄膜試料に取り組み、スイスのPSIでミュオン実験を行い、その成果を論文としてまとめることができたことは、とても嬉しかったです。さらに、このような賞をいただけて喜びが倍増しています。本研究は多くの方々のサポートによる国際共同研究であり、心から感謝しています。」と語っています。

学会名:日本中間子科学会
賞 名:2025年度学生奨励賞
受賞タイトル:電子ドープ型銅酸化物薄膜の作製と過剰ドープ領域におけるスピン相関の解明
受賞者:パク サンウン
受賞日:2026年3月30日
指導教員:足立 匡(機能創造理工学科 教授)

物理学領域の大槻教授が日本物理学会発行の英文学術誌Journal of the Physical Society of Japan(JPSJ)のoutstanding refereeに選出されました。
23/03/2026

物理学領域の大槻教授が日本物理学会発行の英文学術誌Journal of the Physical Society of Japan(JPSJ)のoutstanding refereeに選出されました。

The JPSJ Outstanding Referee Program is instituted starting in 2015 to recognize physicists who have been very helpful in article publications in Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ). This program recognizes about ten of currently active referees and editors every year. The outstanding re...

物理学領域の足立匡教授は、弘前大、JAEA、岡山理科大、大阪大の研究グループと共著で、Possible pairing symmetry of BaPtAs1−xSbx with an ordered honeycomb networkと題...
12/03/2026

物理学領域の足立匡教授は、弘前大、JAEA、岡山理科大、大阪大の研究グループと共著で、

Possible pairing symmetry of BaPtAs1−xSbx with an ordered honeycomb network

と題した論文を、英文誌J. Phys. Soc. Jpn.に出版しました。

超伝導とは電気抵抗がゼロになる不思議な現象です。しかし、その仕組みにはまだ分かっていないことが多く残っています。特に、電子がどのような形で「ペア」を作って超伝導になるのか(対称性)は、物質によって異なり、重要な研究テーマです。私たちは、BaPtAs₁₋ₓSbₓという物質で、ヒ素(As)をアンチモン(Sb)に置き換えると超伝導の性質がどう変わるかを調べました。ミュオンという素粒子を使った実験から、Sbが多いBaPtSbでは超伝導状態で「時間反転対称性」が破れる特殊な状態が現れることが分かっていました。理論計算の結果、Sbが多いとカイラルd波というめずらしい超伝導状態が安定し、Sbが少ないとf波などの別の状態が現れる可能性が示されました。つまり、この物質では化学組成を変えることで超伝導のタイプそのものが変わる可能性があります。これは、新しいタイプの超伝導を理解する手がかりになる重要な結果です。

We investigate the possible pairing symmetry of superconducting BaPtAs1−xSbx solid solution with an ordered-honeycomb network of Pt and pnictogens. A spontaneous internal magnetic field below the s...

22/01/2026

機能創造理工学科 江馬一弘教授 最終講義 のお知らせ

(2026年3月20日)
本年度をもってご退任される江馬一弘教授の最終講義を下記の通り行いますのでご案内申し上げます。

理工学部旧物理学科に始まり、学科再編後も理工学部機能創造理工学科、及び、理工学研究科物理学領域において長年に渡って研究・教育にご尽力された江馬一弘教授に、最終講義で直接お話しを伺えるようお願いしております。

最終講義終了後には江馬一弘教授を囲んで、これまでの功績を讃え、感謝の気持ちをお伝えする退任記念パーティーを開催いたしますので、ご多用かとは存じますがあわせてご参加を賜りたく、ご案内申し上げます。

お問い合わせ先: 欅田英之(機能創造理工学科) [email protected]
参加申し込みはこちらから

なお、フォームの末尾に江馬一弘教授へのメッセージ欄を設けましたので、ご欠席の方もぜひメッセージをお寄せいただけると幸いです。
申し込みの締め切り【 1月31日(土)】

【最終講義】
題目:「感謝の光に支えられて」
日時:3月20日(金・祝)16:00~17:00
場所:上智大学四谷キャンパス6号館2階6-201室 (ただし、変更の可能性あり)
   キャンパスマップはこちら
※参加登録無しでも聴講できますが人数を把握するためにも登録いただけますと幸いです。

【退任記念パーティー】
日時:3月20日(金・祝)18:00~21:00
場所:スクワール麹町 錦華 (アクセスはこちら)
参加費:1万円~1万5千円の予定(参加人数が確定次第お知らせします。参加費のお知らせは2月以降の予定です。)
お支払方法:事前のお振込みにてお願いいたします(振込先は参加費と合わせてご案内します。)

08/01/2026

【The Knot-知の結節点】
理工学部機能創造理工学科 酒井 志朗教授の記事が公開されました。

-身の回りに見つかる新しい固体構造のヒント-
「固体物理学に『ハイパーユニフォーム構造』を導入する研究を行っています。この構造は、原子がたとえ不規則であっても、全体としては粗密がなく均一に分布しているのが特徴です。ハイパーユニフォーム構造は身の回りのさまざまな場面で見つかっています」

https://www.sophia.ac.jp/jpn/article/feature/the-knot/20260108/

【2025年度物理学領域近況報告シリーズ13・星野研究室】電子物性研究室では、電子や光子などの量子ビームを使った原子、分子の内部状態の精密分光と衝突断面積の定量測定を主な研究テーマとしています。最近では、電子や光子の代わりにイオン単体を真空...
18/12/2025

【2025年度物理学領域近況報告シリーズ13・星野研究室】
電子物性研究室では、電子や光子などの量子ビームを使った原子、分子の内部状態の精密分光と衝突断面積の定量測定を主な研究テーマとしています。最近では、電子や光子の代わりにイオン単体を真空中に取り出し加速して金属表面から放出される二次電子収量の測定や難揮発性液体を標的とした電子分光実験など、我々が得意とする原子分子物理学の実験手法を幅広く展開し、プラズマ素過程や核融合プラズマ、物質の物性研究などの応用分野へ向けた基礎研究も行なっています。また、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構フォトンファクトリーにおいて固体である生体構成分子を加熱気化させる技術も確立し、超高真空下における放射線効果や医療分野への分光学的な基礎データの測定も原子分子レベルで可能となり、学内だけでなく国内外問わず幅広く共同研究を行っています。特に今年は、修士の大学院生5名、卒研生4人と教員でメンバーも多く、かつてないほどの盛り上がりを見せています。
本シリーズ6(原子物理研究室), シリーズ7(小田切研究室)にも掲載されていましたが,今年の夏は我々の関連分野の国際会議イヤーで当研究室からも3つの国際学会(京都、札幌、松江)に大学院生の皆さんと共に参加してきました。物質生命理工学科の物理系3研究室は学生間もとても仲が良く、10月には昨年度に引き続き合同ゼミ合宿のため山中湖に行ってきました。そこでは学部4年生が自分で資料を作成して中間発表を行い、大学院生の先輩や他の研究室メンバーとも活発な議論を行い、親睦を深めてきました。特に今年の春学期はポルトガルから海外招聘客員教授を研究室にお招きし、英語を使ったセミナーや研究室ゼミ、国際会議の発表練習なども積極的に行うことができました。こんな活気のある研究室がいつまでも続くことを願っています。
研究室の最近の活動の様子は以下のホームページからもご覧頂くことができます。https://sites.google.com/view/sophia-hoshino-lab

【2025年度物理学領域近況報告シリーズ12・後藤研究室】八月にスペインのビルバオで開催されたLT30に参加し,三角格子磁性体の1/3磁化プラトーのNMR(大学院生の研究結果)を発表して参りました。 ビルバオは落ち着いたきれいな街で、何と言...
07/12/2025

【2025年度物理学領域近況報告シリーズ12・後藤研究室】
八月にスペインのビルバオで開催されたLT30に参加し,三角格子磁性体の1/3磁化プラトーのNMR(大学院生の研究結果)を発表して参りました。 ビルバオは落ち着いたきれいな街で、何と言っても現代美術館(写真)が素晴らしく、一見の価値があります。
最近、Macを使用されている四年生の学生さんが一つ、発見してくれました。 Windows用アプリをMacで実行するためのツールとしてVMware Fusionと言う仮想マシンがありますが、この上でSma4winと言う、グラフ描画・解析ソフトを使用すると、ときおり、異常な数値を出力する、と言う困った状況になります。今回は研究室のWindows PCを使って作業していただきました。早めに気が付いて良かったです。
12月に入り研究室の四年生の学生さんも一所懸命のようです(写真)。

05/12/2025

物理領域の金子准教授,大槻教授は量子科学技術研究開発機構の大門博士,Quemixおよび東京大学のブディウタマ博士,西博士,松下准教授とともに Adaptive interpolating quantum transform: A quantum-native framework for efficient transform learningという論文を,アメリカ物理学会刊行のPhysical Review A誌に発表しました。
機械学習ではデータを扱いやすい形にあらかじめ変換しますが,量子機械学習でも同じように入力データを量子変換します。量子変換にはアダマールゲートや量子フーリエ変換がよく知られていますが,この論文では二つの量子変換の間を少数のパラメータを変えることで補間する方法を提案し,これにより量子機械学習がより効率的に行えることを実証しました。

物理学領域、博士3年のパクサンウン君、河合優茉君(2020年修士卒)、桑原英樹教授、足立匡教授は、PSIミュオン、KEK物構研の研究グループと共著で、「Cu-spin correlation in the electron-overdope...
03/12/2025

物理学領域、博士3年のパクサンウン君、河合優茉君(2020年修士卒)、桑原英樹教授、足立匡教授は、PSIミュオン、KEK物構研の研究グループと共著で、

「Cu-spin correlation in the electron-overdoped high-Tc cuprate thin films of La2−xCexCuO4 probed by low-energy muons」

という論文をJournal of the Physical Society of Japan誌に出版しました。

高温で電気抵抗がゼロになる高温超伝導は、電子の振る舞いだけでなく、原子の「スピン」(磁石のような性質)が深く関わっていると考えられています。しかし、多くの電子キャリア注入型銅酸化物では、含まれる希土類元素が強い磁気を持つため、本来調べたい銅原子のスピンの様子を直接見ることが難しいという問題がありました。そこで私たちは、希土類元素の磁気の影響を受けないLa2-xCexCuO4薄膜を作製し、物質の内部のスピン状態に敏感なミュオンスピン緩和実験を行いました。その結果、電子を多く入れすぎて超伝導がほとんど消えてしまった試料で、逆に磁性(スピンの秩序)が強く現れることがわかりました。これは近年理論的に提案されている強磁性ゆらぎが関係している可能性を示唆します。つまり私たちは、超伝導が失われる背景に、強磁性が関わっているかもしれないという新しい手がかりを得ました。

We investigated the Cu-spin correlation in the overdoped regime of the electron-doped high-Tc cuprate thin films of La2−xCexCuO4, changing the reduction condition from muon spin relaxation using lo...

住所

紀尾井町7-1
Chiyoda-ku, Tokyo
102-8554

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