九州大学インクルージョン支援推進室

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【PS総会 2023年度後期】 こんにちは!広報班リーダーの秋根です。私は今年度で大学を卒業するため、本記事が最後の投稿になります。いつもFacebook記事をご覧いただきありがとうございました。 今回は、2024年2月13日に行われた、P...
26/02/2024

【PS総会 2023年度後期】

 こんにちは!広報班リーダーの秋根です。
私は今年度で大学を卒業するため、本記事が最後の投稿になります。いつもFacebook記事をご覧いただきありがとうございました。

 今回は、2024年2月13日に行われた、PS総会について報告します。
 今回の総会では、2023年度に活動した以下の18班が活動報告を行いました。

①直接支援活動
1.IQネット
2.PCNT
3.発達障害学生支援
4.キャンパススイッチ
5.いろことプロジェクト
②学内整備活動
6.バリアフリーマップ
7.ルート探索アプリ作成
8.CUDマップ
9.ソロ空間マップ
10.設備改善プラットフォーム
③啓発活動 等
11.シラバス
12.補助犬フリーキャンパス
13.クリアファイル(2023版)
14.障害者アート
15.SNS広報
16.ホームページ
17.PS周知
18.活動報告書

 今回の総会にはPS学生とIN室の先生方、本学のインクルージョン担当理事と学生支援課の職員の方々だけではなく、オブザーバーとして、長崎国際大学、鳥取大学、西南学院大学、小城高校、長崎大学の皆様にもご参加いただきました。ご参加いただいた皆様からは、PS学生の報告に対し、様々なご質問・ご意見をいただきました。ありがとうございました。
 各班の報告を聞いていると、PSの活動の幅広さをしみじみと感じます。私がPSに加入した4年前に比べると支援領域が拡大し、それに伴い班の数も増加しました。聴覚障害学生支援や移動支援に加え、2023年度からは、発達障害学生支援にも携わる機会ができたことも大きな変化です。また、「ルート探索アプリ作成班」の活動が再開しました。このアプリは、車椅子ユーザーや肢体不自由の方が通行できる大学内のルートを、条件を入力するだけで提示してくれるものです。私は完全に文系の人間なので、「アプリを作るなんて...!」と、担当しているPS学生を尊敬の眼差しで見ています。

 また、各班の活動報告の後には、今年度でPS活動を終了する学生の終了式がありました。それぞれに部活・学業への専念、進学、卒業など新しい進路があります。終了生は皆、「PSを修了しても、ここで学んだ知識や経験を新しい進路でも生かしたい」と話していました。

 来年度はここで紹介した18班以外にも、また新たな活動が増えているかもしれません。
 今年度以上に、学内のアクセシビリティ向上に貢献できるよう活動します。

【2024年1月11日開催 令和5年度障害学生モニター会議】 こんにちは、広報班の秋根です。今回の記事では、私が1月11日に参加した【障害学生モニター会議】について報告します。 障害学生モニター会議とは、障害者支援に関する取り組みに関して、...
06/02/2024

【2024年1月11日開催 令和5年度障害学生モニター会議】

 こんにちは、広報班の秋根です。
今回の記事では、私が1月11日に参加した【障害学生モニター会議】について報告します。
 障害学生モニター会議とは、障害者支援に関する取り組みに関して、障害者支援推進担当の理事と学生支援課の職員の方々に直接提案し、意見交換を行う場です。モニター会議には九州大学に在籍する障害のある学生と、アクセシビリティ・ピアサポーター学生(以下PS学生)が参加できます。今回は計6名の学生が参加しました。
 参加学生からの提案を抜粋すると以下のようになります。
・PSの周知方法
・発達障害学生向けのソーシャルスキルトレーニングプログラムの作成
・履修登録の煩雑さ・分かりにくさの解消
・合理的配慮を受けるまでにかかる時間の長さの短縮
・障害者支援・インクルージョンに関する問題を課題協学・基幹教育セミナーのテーマに設定
 ここからは、私が提案した内容を紹介します。
 私は、
①課外活動時にも合理的配慮を申請できる制度と、部活・サークルに対して合理的配慮の研修を行う制度の制定
②学内の自転車駐輪場の物理的バリアの改善
以上2つの提案を行いました。

 ①の提案を行った理由は、障害のある学生が障害を理由として入部を門前払いされるケースをなくしたいと考えたからです。障害者差別解消法に基づくと、他に正当な理由がなく障害があることを理由に入部を拒否することは差別に当たります。部員側の認識が「障害があるから危険→入部は無理です」だけで終わってしまうのではなく、部員と入部希望学生が話し合い、双方が納得した状態で結論を出すことができる機会を、全ての部活・サークルで設けることが大切だと思います。
 この提案に対して、「課外活動は大学が管理しているものではないので、授業と同様の合理的配慮を提供することは難しいが、合理的配慮について学内の構成員にガイダンスするという『教育』の面での支援は可能」という意見をいただきました。課外活動の場面にも、アクセシビリティ向上の必要性があるという声を届けられたのではないかと思います。
 しかし、「課外活動は大学が管理しているものではない」という点について、大学公認の部・サークルでも管轄外なのか、もう少し深掘りできればよかったなと反省しています。
②の提案を行った理由は、九大のセンターゾーンとイーストゾーンの駐輪場から自転車・原付が通路にはみ出し、物理的バリアとなっているからです。この投稿に添付しているように、点字ブロック上に原付が停められていたり、駐車禁止エリアに自転車がずらっと停められていたりしています。これは、車椅子ユーザーや、肢体不自由の方、視覚障害のある方などの通行を妨げる危険なバリアです。
 この提案に対しては「すぐに自転車置き場を増設することは難しいので、まずは学生のモラルを高めることで解決を図る」という意見をいただきました。
そして、モニター会議に参加した学生からは、モラルを高めるためには「なぜ駐車禁止なのか」を学生が理解することが大切だ、という提案がありました。そのために、学生を対象にコンペを開催し、この物理的バリアを解消するアイデアを募集するという案が出ました。
「停めてはいけない」と一方的に言われるだけでは、「私には関係ない、皆もやってるしいいじゃん」と感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、コンペ形式にすることで、自分ごととして問題を捉えることができると思います。
 
 障害学生モニター会議に参加し、大学の運営に関わる方々に直接自分の提案を聞いていただけたことは、本当に貴重な経験でした。私は今までPS学生として4年間活動してきました。そのなかで身についた視点が、アクセシビリティ向上につながるという実感を得られたことがとても嬉しかったです。

【CUDマップ班】 こんにちは。PS学生の林です。今回はPSの活動班の1つであるCUDマップ班について書かせていただきます。 CUDとは、「カラーユニバーサルデザイン(Color Universal Design)」の略称で、いわゆる「色覚...
25/01/2024

【CUDマップ班】
 こんにちは。PS学生の林です。今回はPSの活動班の1つであるCUDマップ班について書かせていただきます。

 CUDとは、「カラーユニバーサルデザイン(Color Universal Design)」の略称で、いわゆる「色覚異常」のある人にとって見分けられない配色を避け、情報が正しく伝わるようなデザインをすることです。多くの人は、色の情報を伝える細胞を3種類もつ(3色覚といいます)のですが、その3種類のうちの2種類をもつ2色覚の方や、1種類をもつ1色覚の方もいらっしゃいます。3色覚が識別できても2色覚には識別できない色の組み合わせがあります。この「区別できない色の組み合わせ」を「混同色」といいます。1色覚は色の感覚がないため、配色以外の工夫によってアクセシビリティを向上する必要があります。したがって、CUDは2色覚の方向けに混同色を避けた配色を目指します。
(色覚異常の詳しい説明はこちらからhttps://www.facebook.com/qu.barrierfree/posts/1161111737611099

 学内マップのように大勢の方の目に触れるものには、どのような色覚特性の利用者にとっても見分けやすい配色が求められます。CUDマップは、2020年に第1弾が完成しており、伊都キャンパス椎木講堂前に設置されています。3色覚の人にも、2色覚の人にも見分けやすく配慮された配色になっていますが、第1弾の配色以外にも、2色覚の人にとって見えやすい配色は存在します。CUDマップを今後学内全域で導入するにあたり、1通りの配色にこだわることなく、様々な配色を提案することが活動の目的となっています。

 本活動は2022年度に始動し、PS学生に加えてキャンパスライフ・健康支援センターの羽野先生、そして芸術工学部の須長先生および須長研究室の学生方のご協力のもと、大橋キャンパスにて行っています。CUDマップの配色の手順は、まず2色覚基点で建物や森林などカテゴリごとに混同色を避けて色を決め、そののちに3色覚基点でそれぞれの色の混同色の範囲内で違和感のない配色に近づけていきます。これにより、2色覚の人からの見え方はそのままで、3色覚の人にとっては馴染みやすい色になります。

 2022年度は2色覚基点の配色を行い、2色覚当事者の方やサインデザイン専門の先生からもフィードバックをいただきながら、2色覚向けの配色を3パターン考えました。2023年度は、前年度作成した2色覚向けの配色をベースに、3色覚向けの配色を行っています。配色の他にもピクトグラムや文字の見やすさから、単純な視認性のよさの先にある違和感のないデザイン、魅力的なデザインまでにわたってメンバーで話し合いを行いながら、積極的にブラッシュアップを進めています。私自身、芸術工学部の多様な専門分野の一部に触れることができ、刺激的で有意義な活動を送ることができています。詳しい動きや活動内容に関しては、年度末の定例会の報告記事などで記したいと思います。

写真1枚目:3つの2色覚配色案
写真2枚目:3つの3色覚配色案(2023年12月時点)
写真3枚目:活動の様子

25/01/2024

【新活動紹介 ソロ空間マップ】

こんにちは。PS学生の中島です。
今回は、後期から大橋の定例会で活動を行なっている「ソロ空間マップ」の活動を紹介します。
ソロ空間マップは昨年の「アクセシビリティマネジメント研究」からPS学生が引き継ぎ、2年間続いている活動です。

まず、ソロ空間とは、昨年のPS活動内で「苦痛と思う環境から離れて1人になることができ、リフレッシュしたり落ち着いたりできる空間」と定義づけられました。聴覚の過敏がある人、視覚の過敏がある人、発達障害のある人、他人の視線への不安がある人がソロ空間を必要としています。しかし、現在の本学ではどこをソロ空間として利用することができるのか、どこにあるのかが分からないという問題点があります。これらの問題点を受けPS活動では、定義に基づいた九州大学伊都キャンパスセンターゾーン内のソロ空間を、その空間の特徴と共に紹介するソロ空間マップを作成しています。

今年のアクセシビリティマネジメント研究では、感覚過敏のうち、特に人数の多い聴覚過敏に目を向け、朝昼夜の音量と音の種類の変化を測定し、時間別に3枚の音環境に特化したソロ空間マップの作成が行われました。ソロ空間マップ班では、このアクセシビリティマネジメント研究で作成されたソロ空間マップをよりわかりやすいものにする活動を行なっています。これまでのソロ空間マップは地図、測定した音の種類と音量を表すアイコン、ソロ空間の写真、短い説明文をA4一枚に記載していました。問題点として
・写真にソロ空間の一部しか載っておらず周りの環境や全体の雰囲気が分からない
・音環境はその日の状況によって変わるためアイコンのみでは情報が伝えきれていない
・マップに詳しい場所の記載(図書館内のどこにあるかなど)がない
などが挙げられました。
この問題点を受けて、まず、より多くの情報を載せるために地図と説明を2枚に分けて記載することとし、ソロ空間全体が見える写真の追加、アイコンのみで示されていた空間の特徴の文章化、地図への間取りの追加を行っています。このソロ空間マップを見て、初めてその場所に行く人の心配事を全て無くせるようなマップ作りを行なっています。今後の活動では、より正確に音環境・音量の調査を行いマップに示したり、マップの範囲をイーストゾーン、ウエストゾーンまで広げて行きたいと考えています。

【第19回聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム】こんにちは!PS学生の重信です。 今回は、11月5日(日)に行われた、「第19回聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」についてお伝えします。このシンポジウムは、筑波技術大学と日本聴覚障害学生高...
19/01/2024

【第19回聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム】
こんにちは!PS学生の重信です。
 今回は、11月5日(日)に行われた、「第19回聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」についてお伝えします。このシンポジウムは、筑波技術大学と日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)の主催で行われました。つくば国際会議場で開催されたので、私は4日に福岡から東京に前入りし、5日の朝に東京からつくばへ移動して参加しました。
 このシンポジウムには、「シンポジウムの参加を通じて、各大学の聴覚障害学生支援の取り組みを知るとともに、九州大学の取り組みを周知すること」を目的に参加しました。スケジュールは写真の通りです。スケジュールにそって、それぞれの企画について報告します。

【全体会企画】
まず、全体会企画です。ここでは、「一人ひとりの聴覚障害学生の“ニーズ”を支える」をテーマに、“ニーズ”に関する現役学生からの話題提供とディスカッションが行われました。聴覚障害学生が授業に参加できる環境とはどのようなものか、それを実現するためには何が必要とされているのかについて、議論を深めることを目的とされました。
全体会企画を通じて、特に印象に残ったことが2つあります。
1つ目は、話題提供者の聴覚障害学生が、大学院進学にあたり、研究したい分野よりも「環境の良さ」を優先したことです。彼女は、コミュニケーションが伝わらないことがストレスであり、そのストレスがないという「環境の良さ」は前提条件であることを話していました。一方で、「学びたい・研究したい分野を第一に考えることが理想だと思う」という話もあり、今の大学の現状では、聴覚障害学生が研究したい分野で大学を選択できる環境づくりが達成されていない事実を実感させられました。
2つ目は、支援者の障害理解において、できない体験ではなく、“できる体験”が必要であることです。この企画の中で特に言及はされていませんでしたが、その理由について次のように考えました。障害理解を目的として、障害者の視点での生活体験がしばしば行われます。その体験では、「障害によって不可能なことがあるゆえに支援が必要であること」に焦点をあてる傾向があります。しかし、支援者にとって重要なのは、障害によって不可能なことではなく、支援によって可能になること、効果があることだと考えており、逆に、可能にならない、効果がない状況であれば、支援の意味はないとも言えます。したがって、支援者にとって、支援によって“できる体験”が重要であると考えました。

【ポスター発表】
 次に、ポスター発表です。ここでは、各大学の聴覚障害学生支援に関する実践発表が行われました。発表内容詳細は写真の通りです。
 私は、PCNTの研修会や支援の仕組みについて発表している大学を中心にポスター発表を聞きました。ノートテイカーの研修会に関しては、新入テイカーに気軽に研修会に参加してもらう工夫や、テイカーに必要な知識・技術を着実に身に着けてもらうための工夫が特に印象に残りました。これらは、九大のノートテイカー不足の解消や研修会の改善に生かしていきたいと思います。
一方で、九大の研修会は、他大学の研修会と比べてしっかりしたものであることを再認識しました。他大学の研修会は、気軽さを重視することもあり、比較的短時間であり、研修内容も少なく、実際の支援を通じて技術を磨いていくという形式がとられることが多かったからです。それに対し、九大では、指導案を作成し、3時間×6回の時間をかけ、支援に必要な知識と技術が定着させた後、支援に参加してもらう研修体制をとっています。この体制は他にはなかったので、今回は他大学の取り組みの発表を聞くことに留まりましたが、他大学に研修会の1つの例として参考としてもらうため、広報などを通して提示したいと考えました。

【セミナー企画】
 最後に、セミナー企画です。ここでは、「みんなで積極的に考えよう!聴覚障害学生のキャリア」と題し、聴覚障害当事者、企業関係者、大学教員、それぞれの立場からの話を聞き、その後、意見交換が行われました。参加者の質問を取り上げることで、参加者も含めた意見交換が実施されました。聴覚障害学生のキャリア・キャリア支援における疑問や不安を解消することが目的とされました。
聴覚障害学生のキャリアを題材としたセミナーでしたが、あまり障害を意識することなく、自分の就活の一部のように話を聞いていました。その理由として、次の2つを考えました。1つ目に、聴覚障害のある登壇者が、障害があることをマイナスに捉えることなく就活をし、いきいきとその体験を話している様子があり、障害の有無にかかわらず1人の学生として就活をし、それを発表しているように感じたからです。2つ目に、企業関係者や大学教員である登壇者が、企業が学生に求めることとして挙げていた内容は、自己分析をし自分がやりたいことを明確にすることなど、障害の有無に関係せずすべての学生に当てはまることであったからです。
 ただし、この背景には、合理的配慮が適切に行われていることが大前提だと考えます。障害者枠として就活を行うことのメリットの1つとして、本人からの申し出の負担が軽減されることがあります。就職活動や実際に仕事をする際に、本人からの申し出より先に、企業から合理的配慮が必要かどうか、どのような配慮が必要か尋ねられるからです。これについて、障害者枠として一般枠と区別して枠を作ることは、障害者を健常者と区別しているようでよくないと考えていたため、その目的やメリットを知り考えが改められました。

【聴覚障害学生支援に関する川柳コンテスト結果発表&閉会挨拶】
 最後に「聴覚障害学生支援に関する川柳コンテスト」の結果発表と閉会挨拶が行われました。私のお気に入りの川柳は、教職員部門で優秀作品賞を受賞された、ペンネームすずさんの「ごめんなさい 百回聞いても *****」です。
ノートテイクでは、聞き取れなかった単語を不明語として「***」(アスタリスク3つ)で表出します。ただし、この不明語があると、利用学生にとって情報が欠けてしまうので、私は聞き取れなかった時の最終手段として使用しています。しかし、どうしても聞き取れない部分は存在します。そんな時に、「ごめんなさい、聞き取れませんでした」と、利用学生に心で謝りながら、この「***」を入力しています。その状況がありありと想像でき、すごく共感できる作品でした。

 シンポジウム全体を通して、非常に学びのあるシンポジウムでした。その学びは、当事者のリアルな話から得られるもので、非常に新鮮で心に響く学びでした。また、その話を得られたのは、会場の情報保障が徹底されており、聴覚障害者と健聴者の間のバリアがなかったからだと考えます。このシンポジウムで学んだことを、今後のPS活動に生かし、会場のようなアクセシビリティの高い環境づくりに貢献していきたいです。

以下に、シンポジウムのWebページを添付しています。
https://www.pepnet-j.org/seminar_symposium/symposium/2023symposium

【アクセシビリティリーダーキャンプ(ALC)】こんにちは、PS学生の森です。今回は、9/12-9/14に開催されたアクセシビリティリーダーキャンプ(以下ALC)についてです。PS学生から、2名が参加しました。ALCは、アクセシビリティリーダ...
28/11/2023

【アクセシビリティリーダーキャンプ(ALC)】
こんにちは、PS学生の森です。
今回は、9/12-9/14に開催されたアクセシビリティリーダーキャンプ(以下ALC)についてです。PS学生から、2名が参加しました。
ALCは、アクセシビリティリーダー資格を取得した学生を対象とした課題研修合宿で、春と秋の年2回開催されています。今回も、一昨年、昨年につづきオンライン開催となりました。
今年でALCは24回目の開催を迎えますが、今回は「新しい社会とアクセシビリティ〜2030年の国際社会への提案〜」をテーマに、社会のアクセシビリティニーズと最新のテクノロジー・商品・サービス等の動向を学ぶことを目的に開催されました。
ALCの3日間を「①企業の講演」と「②グループワーク」の2つに分けて報告します。
①企業の講演
まず、アクセシビリティに関する、最先端の取り組みやテクノロジーについて、さまざまな企業の方からご講演いただきました。この講演から学んだことを報告していきます。
・富士通 様
「テクノロジーとアクセシビリティⅠ」をテーマに、音声認識などの先進的な技術についてご講演していただきました。AI×アクセシビリティの可能性、潜在性について気づかされました。これからの時代、AIがアクセシビリティの世界に入ってくると思いますが、そこではAIの特性、能力等を理解したうえで活用していきたいです。
・共用品推進機構 様 
「デザインとアクセシビリティ共用品」をテーマに、共用品(アクセシブルデザイン)についてや、実施されている「不便さ調査」や「よかったこと調査」などについて教えていただきました。どうすれば解決できるか一緒に考えた結果、生まれた工夫として紙パックの切り欠きやオセロの黒には突起をつけるといった例を教えてもらいました。共用品と一般品との違いをなくすことが大事だと学びました。
・LITALICO 様 
「アクセシビリティと就労・サービス」をテーマに、多様な人の就労を支援する取り組みについて教えていただきました。障害者雇用が促進されている中で、就職先のアクセシビリティへの理解が必要不可欠であることから、その啓発の重要性を再確認できました。
・ジェイテクト 様
「テクノロジーとアクセシビリティⅡ」をテーマに介護の現場で活躍し、さらに需要を伸ばしていくであろうパワーアシストスーツについて教えていただきました。介護時に装着することで移乗や入浴の際に腰の負担を軽減するものです。ジェイテクト様が持つ既存の技術を介護福祉に役立てているのが印象的でした。
・アイリスチトセ 様
「デザインとアクセシビリティⅡ」をテーマに環境づくりについて教えていただきました。印象的だったのが、アイリスチトセ様はアクセシビリティを意識せずにそれぞれが働きやすい環境構築(コワーキングスペース等)を行ったとのことです。結果としてアクセシビリティが担保されており、私自身とても驚きで、今でも言葉にするのが難しいです。
②グループワーク
各企業の講演後、グループワークに取り組みました。各グループで講演の感想を共有しながら、現代社会における課題を見つけその解決策を模索していきました。
私の班では、「多様性を踏まえた新たな学習内容&空間づくりー学校・教育現場へー」という題を掲げて発表しました。私の班では、私以外教員志望で教職をとっており、私自身教育に興味があったこと、学校は誰も一度は通る道で重要度が高いことから学校・教育現場へと焦点を絞りました。学習内容づくりでは社会に出て役に立つ学びを取り入れること、空間づくりでは、文部科学省が出しているアイデア集を元に理想とする学校のデザイン・配置について提案しました。具体的には、コモンスペースを設けることで教室だけに限らず学習スペースを用意すること、職員室の壁を取り払い生徒-先生間のコミュニケーションが取りやすくなるようにするという案です。今すぐにこれらを導入することは出来ませんが、学校が新設・改修されるときは、少しでもアクセシビリティを考えた建物であってほしいです。
また、一緒に参加した武末さんのグループは「職業体験の新モデル」について発表していました。中学校の職業体験学習においてのマニュアル作成を行っており、生徒の主体性・地域との連携・企業の障碍者雇用への取り組みを含めた提案をしていました。企業側にとっては、多様な特性を持った生徒の受け入れをすることで障害者雇用の土台作り、時期労働者との関り、学校・生徒側にとっては職業選択へのアクセシビリティ向上、地域との交流が活発になるなど双方にとって有益でした。
今回のALCの目標内に、「国際社会への提案」という文言が入っていましたが、人種、性、国籍、宗教など様々な問題を考えるうえで、障害について考えるプロセスが上記のような問題を少しずつ解決へと導いていくのでないかと感じました。どのようなことができるのかという視点を持つことが大事だと再認識したところです。
ALCを通して、アクセシビリティへの意識が高い全国の学生や企業の方々とつながることができました。このALCで学んだことをPS活動へと還元し、九州大学のアクセシビリティ向上に貢献していけるよう精進していこうと思います。

20/11/2023

【2023年度 全国手話検定試験】

こんにちは!PS学生の藤永です。
今回は10/14.15.21に行われた第18回全国手話検定試験について記事を書かせていただきます。

九州大学では、PS学生向けに手話講座が行われています。この手話講座では、これまで手話検定受験に向けて手話を学んできました。そして、先日その手話検定が行われました。

〈全国手話検定とは〉
「 社会福祉法人全国手話研修センターが実施する検定試験です。全国の都道府県にある試験会場での会場試験とインターネット試験がそれぞれ年に1回行われています。手話を学ばれている皆様のコミュニケーション能力をレベルに合わせて認定する試験です。」
    引用:全国手話検定

〈受験日程〉
10/14 (土) 5級・4級
10/15 (日) 3級・2級
10/21 (土) 準1級・1級

〈手話検定を受けての感想〉
私は現在初級コースを受講しており、今回は手話検定3級を受験してきました。会場に
は様々な年代の受験者がいらっしゃいましたが、特に高校生の姿が多く見られたことに驚きました。受験者全員が会場に入り席に着くと、まずは検定についての説明や注意点などを手話で伝えられ、すでに試験が始まっている気がして緊張しました。

手話検定3級の内容は、単語読み取り・短文読み取りの筆記試験と面接試験の2つです。筆記試験はマークシート方式で、単語や短文が手話で表される映像を見て、それに該当する選択肢を選んでいくというものでした。試験直前に確認した単語が多く登場して嬉しかったです。たとえ手話がわからなくても口元を見てわかった問題もあり、手話において口を動かすことの重要性を強く感じました。

面接試験は、ろう者の方と聴者の方2人の面接官との面接で示されたテーマについて手話で1分間スピーチをし、その後、面接官からの質問に手話で答えるというものでした。不安で緊張していましたが、面接官の方が笑顔で迎えてくださったことやテーマが手話講座の中で練習していたものとほぼ同じであったこともあり、リラックスしてスピーチをすることができました。面接試験を終えて、手話で会話することの楽しさや自分の言いたいことを伝えることができたときのうれしさを実感することができました。今回は3級を受けましたが、次は2級を目指してこれからも手話の勉強に取り組んでいきたいと思います。

【いろことプロジェクト第3回】こんにちは!PS学生の幸野です。 今回は、10月30日に行われた「いろことプロジェクト第3回交流会」についてお伝えします。この活動は、私がリーダーを務めていたこともあり、思い入れの強い活動となりました。 第2回...
08/11/2023

【いろことプロジェクト第3回】
こんにちは!PS学生の幸野です。
 今回は、10月30日に行われた「いろことプロジェクト第3回交流会」についてお伝えします。この活動は、私がリーダーを務めていたこともあり、思い入れの強い活動となりました。
 第2回交流会では佐賀県小城市にある佐賀県立小城高等学校にお伺いしましたが、今回は九州大学伊都キャンパスで活動を行いました。活動した班は、BM(バリアフリーマップ)班、設備改善班、CUD(カラーユニバーサルデザイン)班、イベントコンサルテーション班の4班です。ここからは、各班の活動内容について紹介します。
 BM班は、小城高校のBM作成を行いました。前回の交流会後の課題として、校舎内の設備(トイレ、階段、スロープ、消火器など)を白地図に書き込んでもらっていたので、それを参考にしながら、Power Point上でアイコンを操作し、マップ作成を進めました。活動時間内に完成させることはできなかったのですが、今後も高校で作業を続けてもらい、完成次第、それが小城高校の公式地図となるようです。
 次に設備改善班です。この班は前回の交流会で、小城高校周辺の社会的バリアを探す活動をしていました(詳しくは過去の記事をご参照ください)。今回の活動では、前回見つけたバリアの中で特に改善が必要な箇所をピックアップし、小城市役所に提出するための報告書を作成しました。小城市側は「少なくとも1つは改善したい」と言ってくださっているそうなので、どこを改善してくださるのか、今後が楽しみです。
 CUD班では、授業で使う資料やスライドを作成する際に使用する配色マニュアルの作成に取りかかりました。事前の打ち合わせで、高校生に1から考えてもらうのは難しいだろうという意見が出たことから、今回は、自治体が公開している配色マニュアルを見ながら、小城高校のマニュアルに必要な項目は何か、ということを考えてもらいました。高校生たちが過去に作った自分のスライドと比較しながら意見交換をしている姿が印象的でした。
 イベントコンサルテーション班では、前回の交流会時に、イベントの準備段階で使用するチェックリストを作成し、その後、実際にそのチェックリストを使いながら、10月14日に小城高校で行われた音楽祭の準備をしました。さらに、音楽祭の来場者へ会場のアクセシビリティに関するアンケートを実施し、その結果を見ながらチェックリストのブラッシュアップを行いました。チェックリスト作成時点では気づかなかったことがたくさんあったようで、複数の項目がチェックリストに追加されていました。これからもイベントのたびにチェックリストの有効性を見直し、よりよいものにしてくれることを期待しています。
 小城高校とのいろことプロジェクトは、第3回交流会をもちまして終了となりました。第1回交流会のことを思い返すと、余裕のある計画が組めていなかったせいで直前まで準備でバタバタしてしまったり、当日のイメージがつかめていなかったため大幅に活動時間が長引いたりしていました。しかし、そこからメンバー全員で反省会をし、何度もIN室の先生方との打ち合わせを重ねたことにより、当日の進行がスムーズになり、予想外の事態が生じても臨機応変に対応できるようになりました。また、今回はPSが高校生に「教える側」として携わっていたのですが、高校生から出てきた疑問を一緒に考えたりしていく中で、私たちの学びにもつながりました。初回の活動ではどこか不安そうだった大学1年生のPSが、最終回では高校生に対して的確な声掛けをしていて、大変驚きました。PSの活動では、外部の方たちと関わる機会が少ないのですが、小城高校とのいろことプロジェクトを機に、来年度以降も外部と関わる活動を続けられたらいいなと思っています。

03/11/2023

【パソコンノートテイク 利用学生との支援の振り返りについて】
 
 こんにちは、PS学生の武末です。今回は、先日行われたパソコンノートテイク(以下PCNT)の利用学生との前期のノートテイク支援の振り返りについて紹介したいと思います。
 利用学生との信頼関係を深めると共に、利用学生がより利用しやすい情報保障について考えることを目的とし、半期に一度、利用学生との支援の振り返りが行われます。利用学生との支援の振り返りは、PCNTを行っているPS学生(テイカー)にとってはもちろん、利用学生が直接PS学生に普段のPCNTの不安や何気ない疑問、感謝を伝える機会となっているため、利用学生にとっても大切な振り返りの場となっています。そのような支援の振り返りでどのような意見交換が行われ、今後の活動にどのようにフィードバックをしていきたいと考えるかについてまとめていきます。

〈支援の振り返りについて〉
・日時  :9/25(月) 14:00-15:00
・場所  :オンライン
・メンバー:インクルージョン支援推進室教員、PS学生(テイカー)、PCNT利用学生
・情報保障:進行、議事録以外の学生が担当する。PS学生の能力を考慮して、タイマーを設定し(担当)、交代で入力する。発言する際は、他の人が補助として入力する。

〈プログラム(現在と今後の支援に関して)について〉
①PS学生から利用学生に聞いてみたいこと
 事前に質問事項のアンケートを取り、当日はテンポよく進めることができました。たくさんの質問事項の中でも、特にPS学生の関心が高かった質問についてまとめます。
 まず最初に、次のような質問がありました。『「***」が多い、音声情報に対してテイクの文量が少ないなど、PCNT支援を利用する中で不安になることはありますか。(※「***」は、PS学生が音声情報を正しく判断できなかったことを表すときに使います。)』という質問です。これに対して利用学生から、『「***」が多いと感じるテイクはあまりありません。もし「***」があったとしても、今までの経験から内容を想像し補うことができます。』というコメントをもらいました。このコメントを受けて、私たちPS学生は情報保障の質について考えさせられました。例として、授業のPCNTを挙げたいと思います。授業での情報保障とは、単に視覚教材(スライドや資料)を増やせばよいというわけではありません。情報保障がなされるべき情報の中には、先生がお話しされる、資料の中には載っていないような分かりやすい例や、日常的な経験と結びつけた解説、雑談、たとえ話などさまざまな要素が含まれています。このような観点から、授業におけるたくさんの情報を他の学生と共有するためにも先生方の話やその他の音声情報をリアルタイムに文字で伝えるPCNTには大切な役割があります。振り返りの中で利用学生に普段のノートテイクで感じたちょっとした困り感を伝えてもらうことで、PS学生はノートテイクの質を適切なアプローチにより向上させることが出来ます。このような理由より、例え利用学生が現状のテイクの質に大きな問題を感じていないとしても、高い情報保障の質を確保するという意識を常に持つ必要があると思います。そして、「***」の表出をできるだけ少なくし、情報保障の質を保ちたいと考えています。
 また、『「PCNTがあって良かった」と感じることはありますか。』という質問がありました。これに対して利用学生から、『いつも感じています。PCNTがあるおかげで、他の友達と同じように大学の授業に参加し楽しめています。』というコメントをもらいました。このコメントを受けて、私たちPS学生は普段のPCNTの必要性について再確認をしました。PCNTが聴覚障害学生にとって、音声情報を獲得しよりよい学校生活を送ることに実際に役に立っているということがわかったので、今後もそのように思ってもらえるように頑張りたいと思います。

➁利用学生からPS学生に聞いてみたいこと
 PCNTは大変だという印象から、『1つの授業のPCNTをするためにどのくらい準備をしていますか。』という質問がありました。これに対してPS学生は、『基本的には、一つのPCNTに対する準備は15分とされています。しかし実際は、PCNTをする授業の専門度によって準備時間は変わります。PS学生が馴染みのある分野であれば、準備時間は短くなりますし、PS学生の専門外の分野であれば準備時間は長くかかります。』とコメントをしていました。
 
〈今後の活動について〉
 今回の振り返りでは、「PCNTをするPS学生の負担」と「情報保障の質の担保」が利用学生とPS学生にとって関心のある主なテーマであったように感じました。
 PCNTをするPS学生の負担という面から考えると、たしかに私自身、現在PCNTの支援に関わらせていただいている中で、PCNTの責任の重さや技術面で悩むことはたくさんあります。しかし、今回のような交流会の中で利用学生から自分が担当したPCNTに対して、「楽しかった。」と言っていただくことで、そのような悩みが少し軽くなり、PCNTにやりがいを感じるとともに、また頑張ろうと前を向くことができます。
 また今回、PCNTの情報保障の質について考え直す機会となりました。PCNTにおいて私たちが行うことのできる工夫はまだまだあると思います。日頃のタイピングの練習や、PS学生間での技術の共有など、PCNTに向けて個人のコンディションを整えるとともに、個人の技量の向上に努めていきたいと考えています。そして今後も、このような利用学生とPS学生とのコミュニケーションを重ね、よりよい情報保障が行えるように活動を行っていきたいと思います。

【キャンパススイッチ(ろう・難聴生徒向け)】こんにちは、PS学生の清田です。急に秋めいてきましたね。本日は、そんな心地よい秋晴れの日、10/11(水)に行われた、ろう・難聴生徒向けのキャンパススイッチについてお伝えします。キャンパススイッチ...
31/10/2023

【キャンパススイッチ(ろう・難聴生徒向け)】

こんにちは、PS学生の清田です。
急に秋めいてきましたね。本日は、そんな心地よい秋晴れの日、10/11(水)に行われた、ろう・難聴生徒向けのキャンパススイッチについてお伝えします。
キャンパススイッチは、障害のある高校生が、大学の授業体験、情報保障に関する学習、入学後の修学支援の体験、大学生との交流等を通して、生徒自身が必要な配慮について理解を深めることを目的としたプログラムです。例年、発達障害のある生徒向けに実施している本プログラムですが、今回は初めてろう・難聴の生徒向けのプログラムが実施されました。記念すべき第1回のプログラムには、普通高校の生徒さんと、ろう学校の高等部の生徒さん、合わせて4名が参加してくださいました。
今回のプログラムでは、昼食を通した交流会、大学施設見学、大学の授業体験、九州大学で配慮を受けている難聴学生からのお話などが行われました。
① 開会
 「情報保障」や「合理的配慮」など、大学以降で重要となる用語の説明を、PS学生側から行いました。説明にはPS学生による手話通訳と、パソコンノートテイクがつき、生徒の皆さんは手話や字幕を見ながら真剣に聞いていました。
② 昼食を通した交流会
 ろう学校のこと、大学のこと、お互いの趣味の話など、手話や筆談を用いながら、少し緊張しつつもみなさん頑張って話そうとする姿勢が見られました。
③ 大学施設見学
 中央図書館と、障害者アートを見に行きました。中央図書館では、設備の説明や本の見つけ方などについて説明し、生徒の皆さんは自分の好きな本を探してみるなど、興味を持って参加してくれました。その後、図書館前とバス停にある障害者アートを見て、最後に石碑前で写真を撮りました。
④ 授業体験
 1年生向けの授業、「アクセシビリティ入門」を実際に受けてもらいました。授業では、現在九大で行われているパソコンノートテイクがつきました。生徒の皆さんが普段高校やろう学校で受けている配慮とは違った方法を体験してもらい、大学以降の配慮に関してイメージを膨らませることが出来たのではないでしょうか。
⑤ 聴覚障害学生からのお話
 大学で受けている配慮の話だけでなく、自身の障害について、サークルやインターンについてなど、詳しくお話していただきました。ときおり学生さんの冗談で笑いが起きるシーンもあり、生徒の皆さんはとても楽しんで聞いているようでした。

今回のキャンパススイッチは初めての試みだったこともあり、手探りでの開催でしたが、多くの生徒さんに「ノートテイクがあって助かった」「来てよかった」といった感想をいただくことができ、私たちも嬉しく思っています。一方で、まだまだ手話のレベルが高くない学生もおり、生徒との会話に苦戦することもありました。ろう学校の生徒同士の会話のスピードについて行けず、こちらから上手く話しかけられない場面も何度かあり、これからも手話の勉強を続けていかなければ、と改めて実感しました。次回以降では、お互いの緊張をほぐし、もっと活発なコミュニケーションが取れるような工夫が必要だと感じました。

【PCNT講座】こんにちは。広報班メンバーの秋根です。今回は、夏休みに行われた「パソコンノートテイク(以下 PCNT)講座」についてお伝えします。PCNT講座とは、captiOnlineやUDトークを用いた情報保障を行うための研修です。まだ...
29/10/2023

【PCNT講座】

こんにちは。広報班メンバーの秋根です。
今回は、夏休みに行われた「パソコンノートテイク(以下 PCNT)講座」についてお伝えします。
PCNT講座とは、captiOnlineやUDトークを用いた情報保障を行うための研修です。まだPCNTを行ったことがないPS学生を対象に開講されました。
全6回の講座で、毎週水曜日の9:00~12:00にオンラインで開催されました。
講座の各回の内容は以下の通りです。

第1回:オリエンテーション、聴覚障害学生支援の概要、全文連係入力(読み上げ)、ノートテイク利用者の体験
第2回:整文連係入力(読み上げ)
第3回:整文連係入力(動画:日本語、英語)
第4回:式典情報保障の方法、音声認識アプリの活用(UDトーク)、情報保障の考え方(場面対応)
第5回:聴覚障害学生の心理(当事者からの講話)、ノートテイク実践、要約1人入力
第6回:整文連係入力(総復習)、研修参加の振り返り、支援者としての心構えと守秘義務

前年度までは、インクルージョン支援推進室の下中村先生とPCNT班リーダーが指導に当たっていました。しかし、今年度からは普段PCNTを行っているPS学生も参加し、指導担当学生としてcaptiOnlineの使い方や連係入力※の方法などの講座を担当しました。
私も指導担当学生として講座に参加したので、全6回を終えての感想をお伝えしたいと思います。
(※連係入力とは、PCNTを行うメンバーの内でペアを作り、そのペアと2~3文節を交互に入力すること。例えば「今日の講義は日本文学についてです」という発言は、Aさんが「今日の講義は」と入力し、Bさんが「日本文学についてです」と入力する)

特に感じたことは、指導担当学生として授業等のPCNTの経験はあるものの、まだまだ技術・経験が不足しているということです。講座では受講生とペアになって連係入力の練習を行います。その際、初心者の受講生が入力しやすいよう、入力する文量や連係のタイミングに気を配りながら、テイクが遅れないようにタイピングを行うことの難しさに気付きました。今までは自分よりも経験のあるPS学生とペアになることが多く、実際の支援ではそこまで気を配れていなかったため、今度は自分が引っぱって行く立場として気を配っていく必要があると感じました。

また、「なぜ連係入力」を行うのかについて考える機会があり、特に印象に残りました。私たち指導担当学生は講座内で「PCNTを行う時は、連係入力をしましょう」と繰り返し伝えていました。その結果、受講生からは「連係入力が難しいので、練習してできるようになりたい」という発言が多く見られるようになり、連係入力を行うこと自体が目的となってしまいました。しかし重要なことは、「利用学生の授業内容の理解とその質の保障」です。リアルタイムで情報を漏れなく伝えるには、タイピング速度や入力技術の不足を補い合うために1人ではなく複数人で同時に入力を行う必要があります。あくまでも、そのための1つの手段として連係入力を行う意識を強く持てていなかったことに気付きました。

講座を通じて新たに9名のPS学生が、ノートテイカーとして情報保障に携わることになりました。今回の講座の修了をスタートラインとして、これから一緒に多くの経験を積んでいければと思います。

住所

西区元岡744 伊都キャンパス センター1号館1階1104室
Fukuoka-shi, Fukuoka
819‐0395

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