14/06/2026
56年前の今日、1969年6月14日―本学が所有していた海洋調査実習船「東海大学丸Ⅱ世」が、総理府(現・内閣府)の委託を受け、東シナ海周辺海域における海底資源調査を実施しました。
近年注目を集めるレアアースをはじめとする海洋資源。その調査に東海大学が本格的に取り組み始めたのは、半世紀以上前のことでした。1968年に本学で新造就航した東海大学丸Ⅱ世は、当時としては先進的な研究設備を備え、公的機関からの委託調査や学術調査航海の拠点として活躍しました。
この東シナ海周辺海域における調査は1969年から1971年にかけて3度にわたり実施され、水路・気象・海象観測に加え、水深測量、採泥、音波探査、地磁気調査などの海底地質調査が行われました。その成果は、石油などの海底資源や東シナ海大陸棚の地質構造解明など、海洋資源研究の基礎データとして活用されました。
さらに1971年からは、科学技術庁(現・文部科学省)の委託により、マリアナ諸島海域、カロリン諸島海域、マーシャル諸島海域で海底マンガン鉱床の調査を実施し、海底鉱物資源の研究にも貢献しました。その後も調査活動は続き、1986年には南鳥島周辺海域でコバルトクラストの調査を実施。翌1987年には小笠原トラフ周辺海域において、その産状に関する研究を行いました。
東海大学は、日本で唯一の「海洋学部」を擁する大学として、海洋研究と人材育成に力を注いできました。こうした海底資源調査もまた、本学が長年にわたり取り組んできた海洋研究の歴史を語る上で欠かせない一頁です。
創立者・松前重義は、次のような言葉を残しています。
「海洋は詩情をそそる。しかしその中には無限の資源がある。若人よ、外に領土を求めず、海洋に資源を開発しよう」
海洋の可能性を信じ、その探究に挑み続けてきた東海大学。その歩みは、現在の海洋研究へと受け継がれています。