07/04/2026
山岡先生が主導された研究論文が、運動生理学分野の国際的学術誌である Journal of Applied Physiology に採択されました。おめでとうございます。
著者名: Endo MY, Kashima H, Miura A, Fukuba Y.
論文名:Effects of glucose ingestion on blood flow in the small intestine and exercising limbs during endurance exercise.
<内容>
本研究では、中-高強度運動中における「筋」と「消化管」の血流配分に着目し、糖質摂取が循環応答に与える影響を検討しました。
被験者は40分間の両脚膝伸展運動を実施し、運動中に糖質飲料(グルコース50g)または水を摂取しました。
実験中を通して、大腿動脈(活動筋)、上腸間膜動脈(消化管)、上腕動脈、皮膚血流に加え、血圧、心拍数、心拍出量などを連続的に測定するという、非常に高度な実験が行われています。
一般に、高強度運動時には、活動筋への血流(大腿動脈血流)は増加し、消化管への血流(上腸間膜動脈血流)は低下します。
これは、限られた血液を運動遂行に必要な部位へ優先的に配分するための重要な循環調節です。
しかし本研究では、糖質飲料を摂取すると、運動中であるにもかかわらず上腸間膜動脈血流が有意に増加することが明らかとなりました。一方で、大腿動脈血流は低下し、血流が活動筋から消化管へ一部再配分されることが示唆されました。
興味深いことに、このような血流の再配分が生じても、心拍出量や酸素摂取量などの全身的な循環・代謝応答には変化が認められませんでした。すなわち、新たに血流が増えるのではなく、「体内での血流の配分の仕方」が変化していることが明らかとなりました。
年度始めの嬉しい報告でした^^
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41926638/