安斎科学・平和事務所 asap(アサップ)

安斎科学・平和事務所 asap(アサップ) 「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office 略称:ASAP(アサップ?

08/10/2020

菅内閣による日本学術会議への人事介入に抗議し、その撤回を要求する声明

2020 年 10 月 4 日/安斎科学・平和事務所
所長:安斎育郎

2020 年 10 月 1 日、菅義偉内閣総理大臣は、日本学術会議が新会員候補として推薦した 105 人の科学者のうち、人文・社会学系の 6 名の候補者について任命を拒否しました。
政府が自らの意向に沿わない科学者の任用を拒否することは明らかな権力の乱用であり、学問の自由と独立に対する明確な侵害です。歴史の示すところによれば、これは国策を誤る道に通じるあるまじき行為というべきであり、決してあってはならないことと確信します。今回の日本学術会議に対する人事介入は、前政権以来続いている「忖度全体主義」を推し進める政策と根を一にするものであり、第二次大戦から 75 年、福島原発事故から 10 年を迎えようとしている今、戦争や政策災害を防止するために科学者が果たす役割を大きく毀損しかねない愚行というべきであり、菅内閣は人事介入を直ちに撤回し、日本学術会議の推薦者全員を任用すべきものと考えます。1970 年代の東京大学の文部教官時代、国
策として推進されていた原発開発政策を批判した結果、さまざまなアカデミック・ハラスメントを体験したものとして、今回に事態を深刻に受け止め、今次措置の撤回と被推薦者全員の任命を直ちに行うよう強く要求します。

以上

Protesting personnel intervention in the Science Council of Japan by the Suga Cabinet

October 4, 2020 / Anzai Science & Peace Office
Director: Ikuro Anzai

On October 1, 2020, Prime Minister Yoshihide Suga refused to appoint six candidates in the fields of humanities and sociology out of the 105 scientists recommended by the Science Council of Japan as new member candidates.
The government’s refusal to appoint scientists who do not meet
their policy intent is a clear abuse of power and a definite violation of academic freedom and independence. I am convinced that history shows that this is an unacceptable act that could lead to a misguided national policy and should never be allowed to happen. This latest intervention in the Science Council of Japan is rooted in the same policy of promoting so-called “Sontaku totalitarianism,” which has been continued since the previous administration. As we are in the year of 75th anniversary of the end of that disastrous Pacific War which plunged the nation into misery and now approaching the 10th anniversary of the Fukushima nuclear
power plant accident, I believe that this is a folly that could greatly
damage the role of scientists in preventing war and policy disasters. I am confident that the Suga Cabinet must immediately withdraw its personnel intervention and appoint all the recommenders of the Science Council of Japan. As an academic who experienced various forms of academic harassment as a result of criticism of the national policy of nuclear power generation at the University of Tokyo in the 1970’s, I believe that the Suga cabinet should immediately withdraw its intervention and appoint all the nominees of the Science Council of Japan.

※Note: “Sontaku” is a Japanese word that means “being mindful of others’ intentions beforehand and withhold one’s opinions.“

展示のおしらせです舞鶴市のアートスペース973において7月20日から26日まで、安斎育郎・しりあがり寿さん・安齋肇さん 3人展が開催されます。期間:平成30年7月20日(金曜日)から7月26日(木曜日)開催場所:アートスペース973住所:京...
09/07/2018

展示のおしらせです

舞鶴市のアートスペース973において7月20日から26日まで、安斎育郎・しりあがり寿さん・安齋肇さん 3人展が開催されます。

期間:平成30年7月20日(金曜日)から7月26日(木曜日)

開催場所:アートスペース973
住所:京都府舞鶴市森973‐1
白鳥通り大森神社参道入り口

19/06/2018

平和友の会会報連載「世相裏表」2018年6月号原稿

日大アメフト部事件に感じること

安斎育郎

はじめに

 この時期の大きな関心事は米朝会談に相違ないが、この原稿を書いている6月6日時点では、まだ実らぬ恋の行方をあれこれ言うような落ち着かない気分があって、この問題を取り上げるのは次号以降にしようと思う。この夏の原水爆禁止世界大会に向けてかもがわ出版から安斎育郎・林田光弘・木村朗『核兵器禁止条約を使いこなす』を出版する計画だが、そこには米朝会談が示唆することについて論じる予定だ。

 そこで今回は「日大アメフト部事件」について感じていることを述べたいと思う。

大学での抑圧体験

 馬齢を重ねてくると、と書いたとたんに、これは馬に失礼な言い方だなと感じて戸惑った。人間は農耕や運搬や交通などの面で馬に大変世話になっているはずなのに、馬齢とか馬鹿とか、失礼な言葉を使うものだと感じる。私自身は「そんなバカなことはあるまい」とか「バカバカしい」とかいう表現は会話の勢いでふいに使うことはありそうだが、その場合は頭の中では「バカ」とカタカナで書いているように思う。

「馬鹿」の語源には諸説あるが、『史記』の「指鹿為馬」(しかをさしてうまとなす)の話は妙に現代日本の政権事情に通じていて興味深い。秦の2代皇帝・胡亥(こがい)の時代に権力を奮った宦官の趙高(ちょうこう)が謀反を企みたが、廷臣の中で誰が自分の味方で誰が敵かを判別するために「踏み絵」というか、「リトマス試験紙」というか、ある方法を試みた。趙高は皇帝に献呈するために宮中に一頭の鹿を曳いてこさせ、「珍しい馬が手に入りました」と言った。皇帝は「これは鹿ではないのか」と尋ねたが、趙高はその場に居合わせた廷臣たちに、「これは馬に相違あるまい?」と尋ねた、というか同意を求めた。趙高を恐れている者は「馬」と言い、彼を恐れない気骨のある者は「鹿」と答えたが、趙高はこれによって自分に従順に従う者と反逆する恐れのある者を区別し、後で「鹿」と答えた者をすべて殺したという。つまり、自分の権勢を恐れて従順に従う者で自陣を固め、抗う恐れのある者を抹殺したのだ。権力闘争では国家から大学経営に至るまでこの種の話はつきものだが、今回の日大アメフト部の内田正人監督もそうした類の人物だったようだ。

ところで、私が「馬齢を重ねてくると」と書き出したのはそもそも何を論じるためだったのかというと、「馬齢を重ねてくると、その間、意に沿わないいろいろな体験をするものだ。1970年代の私の東大医学部助手時代も、まさにそんな時代だった」と話を切り出すつもりだったのだ。実は、今度の日大アメフト部事件を見ていて、「あゝ、あの頃の東大医学部での体験と同じだなあ」と感じ、これは「馬鹿の語源そのものだなあ」と痛感していた。ついでながら言うと、「馬齢」という場合の「馬」は言うまでもなくへりくだった表現だが、「犬馬」という場合と同様、「人に仕えるもの」とか「身分の卑しいもの」という意味合いが込められており、自らのことについて述べる場合の謙譲表現(謙称)として用いられるということのようだ。

コーチの語源と馬の関係

3月に行った「安斎育郎先生と行く平和ツアーin広島」のミニ講演は「核軍備競争と日本の原子力開発」というテーマだったが、私の講演資料の最後には次のような趣旨が述べられていた。「アメリカの対日戦略の延長線上で国家が電力資本と結合して原子力ムラの骨格が形成され、実証性を欠いた原発技術を権威づけるために『異を唱えぬ専門家』が利用され、電源開発促進税法による特別交付金をエサに地方自治体が誘致に駆り立てられ、『豊かな地域づくり』を標榜して住民たちが推進派として組織された。それによって『原発推進国家総動員翼賛体制』と言うべき巨大な『原子力ムラ』が築かれた一方、批判者を徹底的に抑圧して『ムラ』から放逐し、その言い分を一顧だにしない─これが、この国の原発政策を『緊張感を欠いた独善的慢心』に陥れ、破局に向かって走らせた背景にあったのではないか」。

毎日のように日大アメフト部事件が報じられる中で、こうした抑圧体制の弊害は何も大学スポーツの世界だけではなく、戦争や核開発を含む国家的問題にも通じるものであり、抑圧主体は時にアドルフ・ヒトラーや東條英機やヨシフ・スターリンのような特定の政治家を中心とするものであったり、時には治安維持法のような構造的暴力装置であったりするのだろう。

私たちは、異を唱えると命さえも奪われかねない状況を招く前に、一つ一つの抑圧の芽を摘み取らなければならないだろう。その意味では、日大アメフト部事件を対岸の火事と見るのではなく、私たち自身の日々の生き方の中に潜む問題を見る主体的な目で見なければなるまいと思う。

日大アメフト部事件では、内田正人監督に従って「鹿を馬という係」を演じたコーチ陣も大きな批判にさらされた。内田氏とコーチ陣の関係は「忖度」などという上品はモノではなく、「提灯持ち」とか「腰巾着」とでも呼ぶべきものだった。

 コーチ(coach)の語源をこのエッセイのキーワードである「馬」との関連でいえば、まさに「四輪馬車」に他ならない。イギリスでは今でも大型バスは“coach”と呼ばれる。意外に思われるかもしれないが、四輪馬車が最初に作られたのはハンガリーのコチで、農閑期の収入源だったらしい。コチ製の四輪馬車“kocsi”は路面からの衝撃を吸収して車体を安定させるための「サスペンション」装置が付いていたことからヨーロッパで人気を博し、馬車は“coach”(コーチ)と呼ばれるようになった。そして、coachという言葉は単に四輪馬車を意味する名詞としてだけではなく、「目的地まで四輪馬車で送り届ける」という意味の動詞としても使われるようになった。まさにスポーツのコーチはその延長線上にあり、「目的を達するために導く」という意味として誕生したので、指導者は元来「学習者を送り届ける四輪馬車」に他ならなかった。その「コーチ」が「つべこべ言わずにオレの馬車に乗れ!」と学習者に鞭をあてる。主客転倒も甚だしいが、「大学日本一」といった共通の目標をもっている閉鎖集団ではこうした構図が成立しやすいようにも思う。

 馬ついでにもう一つのことわざを引用すれば、「泣いて馬謖を斬る」という言葉がある。三国時代(紀元220年~280年)の蜀の武将・馬謖(ばしょく)が「街亭の戦い」(現在の甘粛省天水市泰安県)で諸葛孔明の指示を守らずに大敗、諸葛孔明は愛弟子である馬謖を処刑に踏み切った。「馬謖ほどの有能な武将をなぜ処刑したのか」と問われた諸葛孔明は「軍律の順守が最優先」と涙を流したという─これが「泣いて馬謖を斬る」の背後にある物語だ。今では、「たとえ愛する者であっても規律違反者は厳しく処分すべきだ」という譬えとして使われる。しかし、昨今の総理大臣、総理夫人、財務大臣などを見ていると、少なくとも日本では吏道を律する俚諺としてはこの言葉は死語と化しているらしいことを確信せざるを得ない。

ラジオ 「安斎育郎 平和・原発ひとりごと」本日放送されました。安斎科学平和事務所のホームからも放送を聞くことができますので、ご案内させていただきます。こちらのリンクから、ホームページのページへ
06/06/2018

ラジオ 「安斎育郎 平和・原発ひとりごと」本日放送されました。

安斎科学平和事務所のホームからも放送を聞くことができますので、ご案内させていただきます。

こちらのリンクから、ホームページのページへ

おはなし:「日大アメフト部の学生選手の抑圧体制から、45年前の安斎育郎の学生時代の弾圧・抑圧1972年-1979年をふりかえる。」「福島 報告 えごま栽培」など

NHK 文化センター京都教室での講座のご案内をさせてただきます。1、京都原爆投下計画講座日時 8月1日(水)10:30~12:00 講師 安斎育郎原爆被災地といえば「広島・長崎」が常識です。しかし、意外にも広島への原爆投下の 2 週間程前ま...
28/05/2018

NHK 文化センター京都教室での講座のご案内をさせてただきます。

1、京都原爆投下計画
講座日時 8月1日(水)10:30~12:00 講師 安斎育郎

原爆被災地といえば「広島・長崎」が常識です。しかし、意外にも広島への原爆投下の 2 週間程前まで京都こそが原爆投下の第一目標でした。

目標は京都駅西 1 キロの梅小路蒸気機関車区の円形車庫。では、いったいなぜ京都原爆投下計画は回避されたのでしょうか?

2、建物強制疎開
講座日 8月25日(土)10:30~12:00 講師 府立京都学・歴彩館 川口朋子さん

太平洋戦争中、空襲に備え、民家や商店を強制的に取り壊した建物強制疎開。

京都では1万世帯以上を対象に大規模な建物強制疎開が行われ、その跡は戦後、五条通、御池通、堀川通などの大通りとなった。
前代未聞の強制疎開はどのようにして行われ人々はその後、どこで暮し、地域の産業や社会はどうなったのでしょうか。あまり語り継がれてこなかった建物強制疎開の実態を学びます。

(NHK文化センター会員)2926円(一般)3488円 (注)1回分の受講料です

NHK 文化センター京都教室
https://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/
地下鉄四条駅、阪急烏丸駅、下車徒歩 7,8 分
5月23日~ 075-254-8701

いよいよ明日から、安斎肇・しりあがり寿・安斎育郎 三人展が、JARFO京都画廊ではじまります。4月14日(土曜日)から21日(土曜日)までの開催期間11時~18時まで 最終日の21日は17時までとなっています。4月15日(日曜日)は、15時...
13/04/2018

いよいよ明日から、安斎肇・しりあがり寿・安斎育郎 三人展が、JARFO京都画廊ではじまります。

4月14日(土曜日)から21日(土曜日)までの開催期間
11時~18時まで 最終日の21日は17時までとなっています。

4月15日(日曜日)は、15時から
後続 安斎育郎の喜寿最終日記念ぱーてぃ でございます。

JARFO京都画廊
https://jarfo.jp/show_exhibition.php?exhib=0000000212

〒602-0841
京都市上京区河原町今出川下る梶井町448-17
河原町トウキョウビル1F

京阪「出町柳」駅下車1号階段から徒歩10分。
市バス「河原町今出川」下車南へ徒歩3分。
画廊から南へすぐパーキング(有料)あります。

グーグルマップ
https://goo.gl/maps/zcD21VxNpiw

04/04/2018

京都三条ラジオカフェ 平和・原発 ひとりごと

みなさま、2018年4月14日(土曜日)から21日(土曜日)まで、アートディレクター・イラストレーター・映画監督の安齋肇さん、漫画家しりあがり寿さん(有限会社さるやまハゲの助)のお二方とともに、安斎育郎が三人展をいたします。場所は、JARF...
03/04/2018

みなさま、2018年4月14日(土曜日)から21日(土曜日)まで、アートディレクター・イラストレーター・映画監督の安齋肇さん、漫画家しりあがり寿さん(有限会社さるやまハゲの助)のお二方とともに、安斎育郎が三人展をいたします。

場所は、JARFO京都画廊です。
前回、同じくJARFO京都画廊において、安齋肇さんと共同開催した安斎育郎絵手紙展での、しりあがり寿さんも交えてのトークのなかでの申し出も、ご縁となり三人展となりました。

安斎育郎は、「絵手紙屋Anzai」コーナー、「だまし屋Anzai」コーナー、「原発・核問題Anzai」展示コーナーで構成します。

開催期間
4月14日(土曜日)-21日(土曜日)
11:00~18:00

JARFO京都画廊
〒602-0841 京都市上京区河原町通り今出川下る梶井町448-17河原町トウキュウビル1階
TEL / FAX 075-255-1308

04/07/2017

安斎科学・平和事務所 連絡先変更のお知らせをいたします。

7月1日、事務所を移転いたしました。
下記の連絡先に変更いたしましたので、よろしくお願い申し上げます。

〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 
立命館大学国際平和ミュージアム内
名誉館長 安斎育郎
 電話 075-465-8151(水・金 午後1時~5時半)
 FAX 075-465-7899(安斎育郎宛 明記のこと)

https://youtu.be/SMvqwcM8l7c
28/04/2017

https://youtu.be/SMvqwcM8l7c

しりあがり寿さん(漫画家)×安齋肇さん(アートディレクター/イラストレーター)×安斎育郎 フリートーク JARFO京都画廊

住所

東塩小路町547/4
Kyoto-shi, Kyoto

ウェブサイト

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