07/07/2026
少し前のことになりますが、今井望百花さんの論文を紹介します。
研究論文:オホーツク海南部における春の植物プランクトン増殖期の鉄の動態:海氷融解が鉄の供給に及ぼす影響
Imai, M., A. Murayama, K. Ono, Y. Yamash*ta, K. Suzuki, T. Nakamura, K. I. Ohshima, H. Mitsudera, J. Nishioka: Iron dynamics during spring phytoplankton bloom in the southern Sea of Okhotsk: The impact of sea ice melt on iron supply. Progress in Oceanography, 240, 103587, https://doi.org/10.1016/j.pocean.2025.103587
(今井望百花、村山愛子、中村知裕、大島慶一郎、三寺史夫、西岡純)
オホーツク海南部において、海氷後退後の春の植物プランクトン増殖を初めて船上観測で捉えた。
・観測海域における一次生産は窒素によって制限されており、鉄(Fe)の供給が十分であることを示唆している。
・表層混合層には2.4 ± 0.5 %の海氷融解水が含まれており、これによりLP-Feが17 ± 4 nM増加した可能性がある。
・海氷の融解により、主要栄養素の濃度は希釈され、わずかに低下した。
・LP-Feの空間分布は北海道大陸棚からの流入を反映しているのに対し、D-Feの濃度は再鉱化および北方からの移流を反映している。