20/08/2026
【プレスリリース】📗 ミクロとナノの二重構造でインプラントを骨に強く固定 ―高密度ナノスパイクを備えた新しいチタン表面を開発―
歯科用インプラントは、失われた歯の機能を回復する有効な治療法として広く普及しています。しかし、その長期的な成功には、インプラントと骨が強固に結合する「骨結合」が不可欠です。そのため、骨結合をより早期かつ強固に形成できる、新たなインプラント表面改質技術の開発が求められています。
東北大学大学院歯学研究科の大竹孝幸助教、江草宏教授、同大学院医工学研究科(歯学研究科兼任)の山田将博教授らの研究グループは、ミクロスケールの粗面上に高密度のナノスケール突起を形成した、階層化チタン表面を開発しました。この三次元的なナノ表面形態は、チタン表面の電気的性質を変化させ、タンパク質の吸着、骨芽細胞の分化および細胞外基質の石灰化を促進しました。その結果、ラット上顎骨への埋入モデルにおいて、インプラント表面からの骨形成が促され、従来のインプラント表面よりも著しく強く骨結合することが明らかとなりました。
本研究成果は、チタン表面のミクロ・ナノ形状と、それに伴う物理的特性の変化を利用して骨形成を制御する、新たなインプラント表面設計の可能性を示すものです。
本研究成果は、2026年8月13日に国際学術誌 Discover Nano に掲載されました。
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