鳥取大学医学部 地域医療学講座

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特別養成枠6年生の卒業を祝う会を開催しました(3月6日)3月6日に、特別養成枠6年生の卒業・新たな門出を祝う卒業を祝う会(追いコン)を開催しました。当日は学生・教員が集まり、6年間の学生生活を振り返りながら、和やかな雰囲気の中で交流を深めま...
13/05/2026

特別養成枠6年生の卒業を祝う会を開催しました(3月6日)

3月6日に、特別養成枠6年生の卒業・新たな門出を祝う卒業を祝う会(追いコン)を開催しました。当日は学生・教員が集まり、6年間の学生生活を振り返りながら、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。 今年度は4名の6年生を送り出すこととなり、それぞれが実習や地域活動、学外研修などを通じて成長してきた歩みが紹介されました。教員からは、これから臨床研修へ向かう皆さんへの期待と応援のメッセージが贈られました。 歓談では、学生時代の思い出話や地域医療実習でのエピソードなどが語られ、笑顔あふれる時間となりました。4名の皆さんのこれからの活躍を心より祈念するとともに、地域医療を支える仲間として、今後もつながりを大切にしていきたいと思います。

3月6日に、特別養成枠6年生の卒業・新たな門出を祝う卒業を祝う会(追いコン)を開催しました。当日は学生・教員が集まり、6年間の学生生活を振り返りながら、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。 今年度は4名の6.....

第36回日本医学看護学教育学会にて特別講演を行いました(2月28日)2月28日、鳥取看護大学にて開催された第36回日本医学看護学教育学会学術大会において、孫大輔准教授が「医療とケアの現象学——総合診療医としての私の経験から」と題した特別講演...
12/05/2026

第36回日本医学看護学教育学会にて特別講演を行いました(2月28日)

2月28日、鳥取看護大学にて開催された第36回日本医学看護学教育学会学術大会において、孫大輔准教授が「医療とケアの現象学——総合診療医としての私の経験から」と題した特別講演を行いました。講演では、総合診療・家庭医療の実践経験をもとに、現象学の視点から医療とケアを捉え直す試みについて紹介しました。 講演では、フッサール、ハイデガー、メルロ=ポンティ、レヴィナスらの現象学を手がかりに、「病気(disease)」と「病い(illness)」の違いや、患者がどのように世界を経験しているのかという視点について議論しました。また、医学的には異常が見つからないにもかかわらず苦悩を抱える患者事例を通して、「説明する医療」だけではなく、「わからなさに応答し続ける姿勢」の重要性についても考察しました。 医療・看護教育における共感や対話、人間理解のあり方を改めて問い直す機会となり、参加者との活発な意見交換も行われました。今後も人文学や哲学の視点を取り入れながら、地域医療・総合診療教育の実践を深めていきたいと思います。

2月28日、鳥取看護大学にて開催された第36回日本医学看護学教育学会学術大会において、孫大輔准教授が「医療とケアの現象学——総合診療医としての私の経験から」と題した特別講演を行いました。講演では、総合診療・....

谷口晋一教授 退職記念会を開催しました(2月21日)2月21日に、谷口晋一教授の退職記念講演会「地域医療をめぐる人間的探求研究会」を開催し、多くの教職員、卒業生、関係者が参加しました。本会は「地域医療と医療人文学の対話」をテーマに、地域医療...
11/05/2026

谷口晋一教授 退職記念会を開催しました(2月21日)

2月21日に、谷口晋一教授の退職記念講演会「地域医療をめぐる人間的探求研究会」を開催し、多くの教職員、卒業生、関係者が参加しました。本会は「地域医療と医療人文学の対話」をテーマに、地域医療学講座らしい温かな雰囲気の中で行われました。 記念会に先立ち「0次会」として、参加者それぞれが持参した思い出の写真を紹介するプレゼンテーションが行われました。若手時代の写真や海外研修、地域での活動、学生との交流風景などが次々と映し出され、会場は笑いと懐かしさに包まれました。 夕刻よりANAクラウンプラザホテル米子にて記念会、谷口教授による記念講演「地域医療学とともに歩んだ15年」が行われ、地域医療教育、総合診療医育成、地域枠学生支援など、これまでの歩みと地域医療への思いが語られました。また、伊藤泰信先生(北陸先端科学技術大学院大学教授)よりもご講演を賜りました。その後、関係者からのリレーメッセージや映像上映、学生・卒業生からのビデオメッセージなどを通して、多くの人々に与えてきた影響の大きさが改めて共有されました。 終盤には花束と記念品が贈呈され、谷口教授への感謝の気持ちが会場全体にあふれる、心温まる時間となりました。これまでのご尽力に深く感謝するとともに、今後のさらなるご活躍を心よりお祈りいたします。

2月21日に、谷口晋一教授の退職記念講演会「地域医療をめぐる人間的探求研究会」を開催し、多くの教職員、卒業生、関係者が参加しました。本会は「地域医療と医療人文学の対話」をテーマに、地域医療学講座らしい温か...

「社会保険とっとり」に掲載されました。社会保険とっとり 2026年4月 今月から孫先生の『職場の健康づくり研究室』の掲載が始まります。 第143回 健康とは何か
27/04/2026

「社会保険とっとり」に掲載されました。

社会保険とっとり 2026年4月 今月から孫先生の『職場の健康づくり研究室』の掲載が始まります。 第143回 健康とは何か

社会保険とっとり 2026年4月 今月から孫先生の『職場の健康づくり研究室』の掲載が始まります。 第143回 健康とは何か

日本海新聞【潮流】に掲載されました2026年4月19日 日本海新聞19面 潮流 に掲載されました。 ~教育とは何か ー映画「いまを生きる」と地域医療~
20/04/2026

日本海新聞【潮流】に掲載されました

2026年4月19日 日本海新聞19面 潮流 に掲載されました。 ~教育とは何か ー映画「いまを生きる」と地域医療~

2026年4月19日 日本海新聞19面 潮流 に掲載されました。 ~教育とは何か ー映画「いまを生きる」と地域医療~

インドネシア総合診療研修報告5日目(3月30日)本日はスマラン滞在最終日です。 午前中にディポネゴロ大学にて、日本の災害医療をテーマとしたケースディスカッションを行いました。インドネシアの学生も約10人ほど参加され、いろいろな意見が出てきま...
18/04/2026

インドネシア総合診療研修報告5日目(3月30日)

本日はスマラン滞在最終日です。 午前中にディポネゴロ大学にて、日本の災害医療をテーマとしたケースディスカッションを行いました。インドネシアの学生も約10人ほど参加され、いろいろな意見が出てきました。 まず初めに、鹿児島大学さんから日本の災害医療についてプレゼンをしていただきました。能登半島地震やスラウェシ島地震なども挙げられ、日本で暮らす私も詳しくは把握できていなかった、災害時における政府機関の役割を説明していただきました。 その後、インドネシア学生と日本学生が混合した4グループに分かれて、災害発生時から4段階(Ultra-Acute phase, Acute Phase, Subacute Phase, Chronic/Recovery Phase)に分けて、①よくある疾患や問題②必要とされる医療設備や供給③それらの中での最優先事項、導入や廃止方法について、それぞれケースディスカッションを行いました。 ディスカッションの中で印象に残っていることは二つあります。一つ目は、避難所についてです。日本では災害時、小学校などが避難所として利用されますが、インドネシアでは体育館などがなく、また人口も多いので、空き地にテントなどを立てて避難所とする場合が多いそうです。実際の避難所も訪問(3/27)しましたが、日本の避難所からは想像がつかないような避難所でした。 もう一つは、インドネシアではAir-drop方式(飛行機から直接支援物資を落とす)を取ることも多いことです。日本ではあまり積極的には採用されていないように思え、なぜなんだろう(コスト?安全性?アクセスに問題ない?など)と考えるきっかけになりました。 最後に閉会式と修了証授与を行いました。約4日半の怒涛のスケジュールも今日が最後と思うと、あっという間だった気がします。 出発の前に、インドネシアでの最後のランチをご用意していただきました。これはナシ・トゥンペンと呼ばれ、インドネシアでは繁栄や感謝を象徴し、宗教行事、誕生日、記念日などで振る舞われる伝統料理だそうです。動画を見てこの研修を振り返ったり(撮影から編集までがすごく早いんです!驚きでした)、一人ひとりが感想や感謝を述べたりと、ラフな雰囲気で最後のランチを楽しみました。特に、好奇心を大切にしてねというメッセージが心に残っています。 最後の最後にはディポネゴロ大学のDr. Sが「歌詞が素敵なんだ」と日本語で童謡「にじ」を贈ってくださいました。異国の地で日本語の歌を届けてくれたこと、言葉や文化を超えたつながりを感じ、すごくすごくすごく感動しました。これからの人生、私たちには大変なことが待ち受けているかもしれません。けれども、この研修で得た学びや出会いをこれからも大切にしながら、それぞれの場所で成長していきたいと思います。 みんなの人生に「にじ」がかかる日を心から願っています。 (M2 藤井)

本日はスマラン滞在最終日です。 午前中にディポネゴロ大学にて、日本の災害医療をテーマとしたケースディスカッションを行いました。インドネシアの学生も約10人ほど参加され、いろいろな意見が出てきました。 まず.....

インドネシア総合診療研修報告4日目(3月28日)本日は、まず午前中にプスケスマス(Puskesmas)、ポシャンドゥ(Posyandu)、プスツー(Pustu)を訪問しました。補足としまして、プスケスマスは、県や市が運営する保健所と診療所が...
17/04/2026

インドネシア総合診療研修報告4日目(3月28日)

本日は、まず午前中にプスケスマス(Puskesmas)、ポシャンドゥ(Posyandu)、プスツー(Pustu)を訪問しました。補足としまして、プスケスマスは、県や市が運営する保健所と診療所が一体化した施設です。また、プスツーは、プスケスマスとポシャンドゥの中間的な存在だと考えてください。 プスケスマスは、1~5のクラスターに分けられており、1はマネジメント、2は子どもと母親、3は大人と高齢者、4は感染症、5は検査や歯科、救急、薬局などを担います。どの年代、どんな疾患でもGP(General Practitioner、総合診療医)に診ていただくものだと思っていましたが、このようにクラスターに分かれて診療を20260417son驚きました。プスケスマスに来る患者さんの50%が紹介を受けて来られます。薬物による治療の他にも、指圧での治療や伝統的なハーブを用いた治療を行うことができます。興味深いことに、治療に使用する伝統的なハーブがプスケスマスの庭で育てられていました。 前提として、インドネシアでは大学卒業後、全員GPになり、その後、専門医(Specialist)になるかどうかを選びます。前回の研修の報告会において、なぜGPは給料が高い専門医にならないのか疑問に思っておりました。そこで、プスケスマスで働いている歯科医に歯科を選択した経緯をお聞きする機会をいただきました。専門医になろうと思うと、最初にプスケスマスの許可、次に政府の許可を得る必要があり、許可が下りるのはその専門科に需要がある場合のみだそうです。したがって、歯科医になりたかったわけではなく、歯科に空きがあったから歯科医になったというわけだったのです。このように、インドネシアでは専門医になるための激しい競争があり、自由に専門性を選べる日本とは大きく異なっています。少し話が変わりますが、日本において診療科の偏在という問題があります。この問題の解決のために、今後、多少の規制が必要になってくるのではないかと思いました。 インドネシアには、BPJSと呼ばれる国の保険制度があります。その課題として、貧困層に対する政府の負担の増大がありました。しかし、プスケスマスでは貧しい人も訪れることができます。特にスマラン市は人口が多いため、地方政府の財源で賄うことができるからです。スマラン市以外の人口が少ない市では、貧しい人も救うことが難しいのではないかと思いました。 ポシャンドゥは、プスケスマスよりも規模が小さく、身長測定などを実施し、健康に関する教育や相談を地域住民に対して行います。ポシャンドゥで特徴的なことは、主に、カデル(Cader)と呼ばれるボランティアによって運営されていることです。記録の整理や医師といった職種のお手伝いなどを行います。カデルは、村に必ず配置され、村の人口によってその人数は決められます。カデルが不足することもあるそうなので、その持続可能性について疑念を抱きました。 プスツーは、プスケスマスの縮小版のようなイメージで、ここでもクラスターに分けられていました。プスツーでもカデルが活躍しています。地域住民から構成されるカデルは、医師と患者さんの距離を縮めるという役割があります。カデルは、患者さんが気軽に健康に関する相談をしやすい環境を生み出し、病気の予防や早期発見に貢献すると思います。したがって、日本でも医療ボランティアの教育や配置により力を入れると良いと思いました。 最後に、2チームに分かれ、ディポネゴロクリニックと眼科のクリニックを見学しました。私は、ディポネゴロクリニックを見学しました。このクリニックは、15人のGP、5人の看護師、1人の助産師が働いています。インドネシアの医療制度についてより詳しくお話を聞けました。 まず、医療機関へ支払われる報酬の違いについてです。日本では、各行動にそれぞれ診療報酬が定められており、たくさん診療を行うほど政府から診療報酬をもらえる出来高払い制がとられています。日本の病院の約6割が赤字経営となっている原因の一つに、この診療報酬の低さが挙げられています。一方、インドネシアのクリニックでは、患者さんにまずアプリで登録を行ってもらい、その登録者の数に応じて政府から毎月一定の報酬を得る人頭払い制がとられています。持続可能な医療の提供のために、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットを整理し、今後、病院の経営についてもっと学んでいきたいと思いました。 次に、GP制度についてです。患者さんは決められた範囲内の医療機関をアプリで1つだけ選択します。もし、選んだ医療機関が気に入らない場合は、変更することも可能だそうです。また、範囲外にいる際に医療機関にかかりたい場合は、月に3回までかかることができます。最初から医療機関が国によって選ばれていなかったり、回数に制限はありますが一応どこの医療機関でも受診できたり、思っていたよりも自由度が高く、フリーアクセスと正反対の位置にあるものではないと思いました。医療費の増加を抑制するのに、GPの診察をまず受けて、さらなる治療が必要と判断した場合のみ、より高度な病院へと紹介する紹介システムは、非常に効果的だと思いました。 日本でもGPは、プライマリケアを適切に実践できる医師を指しますが、まだまだ数が足りず、プライマリケアをきちんと学んでいない開業医がその役割を担っています。今後、すべての人が適切な医療を受けられるよう、患者さんの道しるべとなるGPを増やしていけたらいいなと思いました。 最後になりますが、この研修を用意してくださったすべての皆様に感謝の意を表します。写真だけでは伝わらない、肌で感じる経験をすることができました。この先も、ディポネゴロ大学とともに学び合い、よりよい医療を目指していきたいと思います。本当にありがとうございました。 (M4 山田)

本日は、まず午前中にプスケスマス(Puskesmas)、ポシャンドゥ(Posyandu)、プスツー(Pustu)を訪問しました。補足としまして、プスケスマスは、県や市が運営する保健所と診療所が一体化した施設です。また、プ...

インドネシア総合診療研修報告3日目(3月27日)今日は、午前中インドネシアの老人ホームに訪問しました!建物の壁には可愛らしい絵が描かれていて、親しみやすくされていました。まず、たくさんの入居者の方と一緒にレクチャーを受けたり、エクササイズを...
16/04/2026

インドネシア総合診療研修報告3日目(3月27日)

今日は、午前中インドネシアの老人ホームに訪問しました!建物の壁には可愛らしい絵が描かれていて、親しみやすくされていました。まず、たくさんの入居者の方と一緒にレクチャーを受けたり、エクササイズをしました!みなさんが生き生きとエクササイズをされている姿がとても印象に残っています! 次に、施設の中を案内していただきました。男性と女性で部屋は分かれていて、集団生活をされていました。部屋はとても開放的で、外に出られなくなりがちな老人の方でも晴れやかな気持ちになれる場所だなと感じました!また、この施設は無料で利用することができ、日本にそのような老人ホームはないのでとても驚きました。しかし、まだまだ人手不足による衛生環境の問題があるそうです。 午後には、インドネシアの災害医療に関してのレクチャーを受けました。インドネシアの医学部では災害医療に関するカリキュラムがあり、実践に基づいたカリキュラムが計画されていることが、日本のカリキュラムと違う点として特に印象に残りました。 その後、土砂崩れが起きた場所の避難場所に訪問しました。避難場所の環境はあまり整っておらず、テントでの避難生活をされている様子を目の当たりにしました。避難をしている人たちの中には子どもも大勢おり、子どもたちはこのような状況であっても、笑顔で私たちと一緒に遊んでくれて、子どもたちのためにも早く復興されてほしいなと感じました。 夜ご飯はディポネゴロ大学の生徒さんたちと食べました!スマランの街も案内してくださって、とても楽しい夜になりました♪ (M2 上田)

今日は、午前中インドネシアの老人ホームに訪問しました!建物の壁には可愛らしい絵が描かれていて、親しみやすくされていました。まず、たくさんの入居者の方と一緒にレクチャーを受けたり、エクササイズをしました...

インドネシア総合診療研修報告2日目(3月26日)
15/04/2026

インドネシア総合診療研修報告2日目(3月26日)

研修2日目となる本日は、午前にディポネゴロ国立病院(Rumah Sakit Nasional Diponegoro; RSND)の見学、午後にディポネゴロ大学医学部のキャンパスツアーおよび専門職連携教育(Interpro...

インドネシア総合診療研修報告1日目(3月25日)当講座主催の第3回インドネシア研修の様子をお届けします。 リポートは学生さんに書いてもらっています。今日からアップしていきますので、どうぞお楽しみに。 ********************...
14/04/2026

インドネシア総合診療研修報告1日目(3月25日)

当講座主催の第3回インドネシア研修の様子をお届けします。 リポートは学生さんに書いてもらっています。今日からアップしていきますので、どうぞお楽しみに。 ********************************* 本日からスマランでの「インドネシア総合診療研修」がスタートしました。この研修は地域医療学講座主催でディポネゴロ大学と連携したプロジェクトで、今回で第3回となります。鳥取大学からは5名の医学生が参加しており、鹿児島大学からも医学生が参加しています。 初日は午後からゲストレクチャーを受け、夜はディポネゴロ大学の先生方と夕食を食べました。 ゲストレクチャーでは、鹿児島大学の郡山先生やディポネゴロ大学のProf. Ani Margawatiなど、4名の先生によるレクチャーを受けました。特に印象に残っている点を3つ挙げたいと思います。1つ目は、インドネシアの栄養面についてです。インドネシアでは、肥満率の上昇と栄養失調の持続という二重の負担が問題となっています。母子の栄養問題は特に対策が重要ですが、栄養問題にはさまざまな要因が関わっており、対策の難しさを感じました。2つ目は、医療に関する誤情報の対策についてです。日本ではSNSで誤った医療情報が広がることが問題となっていますが、インドネシアでも同様に問題となっています。日本とインドネシアを比較することで、健康教育の重要性や日本での対策について考える機会となりました。3つ目は、医師がコミュニティに馴染むための方法についてです。医師が地域のコミュニティに馴染むことはさまざまな面で重要ですが、そのためにどのようなことをしているのか、ユニークな取り組みも知り、医療の多様な面でのアプローチについて考えさせられました。 夜には、ディポネゴロ大学の先生方と夕食を食べました。たくさんのインドネシア料理をいただきましたが、どれも美味しかったです。 また移動の最中、交通面でも日本との違いが気になりました。日本と比べてインドネシアでは、バイクが多い、信号が少ない、渋滞が多いなど、日本とは大きく交通環境が異なりました。このような状況で、救急車はどのように運用されているのか、交通事故は日本と比較して違いはあるのかなど、今後、研修中に学んでいきたいと思います。 (M4 井口)

当講座主催の第3回インドネシア研修の様子をお届けします。 リポートは学生さんに書いてもらっています。今日からアップしていきますので、どうぞお楽しみに。 *************************....

答えを急がない力「ネガティブ・ケイパビリティ」〜2歳児のイヤイヤ期から学ぶ〜鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。 執筆、講演、研修、取材の依頼はお気軽にこちらからお問い合わせください。 昨年の日本プライマリ・ケア連合学会のシンポジウムで...
01/04/2026

答えを急がない力「ネガティブ・ケイパビリティ」〜2歳児のイヤイヤ期から学ぶ〜

鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。 執筆、講演、研修、取材の依頼はお気軽にこちらからお問い合わせください。 昨年の日本プライマリ・ケア連合学会のシンポジウムで、「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」という言葉について深く考える機会がありました。 ネガティブ・ケイパビリティとは、一言でいえば「すぐに答えが出ない事態に耐える力」のことです。世の中には、白黒はっきりさせられないことや、すぐには解決策が見つからない問題がたくさんありますが、そんな不確実性の中に留まり続ける能力を指します。 シンポジウムを主催されていた若林崇雄先生(JCHO札幌北辰病院)は、ネガティブ・ケイパビリティのことを「臨床を支える心理的杖」とも表現されています。 「杖」と聞いて私が思い浮かべたのは、視覚に障害のある方が使う白杖です。暗闇の中で一歩を踏み出すとき、そっと地面を確かめるあの杖のように、ネガティブ・ケイパビリティもまた、先が見えない状況を歩んでいくための大切な支えになるのだと感じました。 2歳児のおむつ替えは「待つ」修行 さて、ここからは我が家の2歳児のお話です。現在、いわゆる「イヤイヤ期」の真っ最中で、特におむつ替えのときの抵抗は凄まじいものがあります。 明らかにうんちが出ていて臭いもするのに、本人は「出てない、出てない!」と断固拒否。「いや、出てるし!」と無理に替えようとすると、さらに抵抗は激しくなります。毎日あの手この手でなだめますが、昨日うまくいった方法が今日は通用しないことばかり。法則性はまったくなく、まさに私のネガティブ・ケイパビリティが試される毎日です。 現象学から見る「彼にとっての事実」 この出来事を「現象学」という少し専門的な視点から眺めてみると、面白いことに気づきます。 現象学とは、一言でいえば「誰の目にも明らかな客観的事実よりも、その人の目に世界がどう映っているか(主観的な経験)を大切にする」哲学の考え方です。客観的な事実をいったん脇に置いて、「その人にとっての事実」に目を向けるのです。 これを息子に当てはめてみましょう。彼にとって「客観的にうんちが出ている」という事実は、あまり意味を持っていません。彼が全身で感じているのは「今は目の前のおもちゃで遊びたい」「おむつを替えるために遊びを中断されたくない」という、その瞬間のありありとした経験の世界です。つまり、その身体的な実感こそが、彼にとっての揺るぎない「事実」なのです。 ですから私は、明らかに匂っていても「うん、そうだね〜。出てないね〜」と一度彼の「事実」を受け止め、一緒に絵本を読んだりおもちゃで遊んだりします。そして、彼の気が変わって「替えてもいいかな」というタイミングが来るのをひたすら待つのです。ただ諦めて放置するのではなく、相手の生きている世界に寄り添いながら待つ。これこそが、ネガティブ・ケイパビリティなのだと思います。 子育ても、臨床も、「耐える力」から始まる こうしてみると、この姿勢は医療やケアの現場にも通じるものがあります。 たとえば、「血糖値が高いなんて知らない」と仰る糖尿病の患者さんや、自分だけの世界にある事実を訴える認知症の患者さんと向き合うとき。私たちは「客観的な正しさ」をすぐに押し付けるのではなく、まずはその人の世界をいったん受け止め、関係性を保ちながら関わり続ける必要があります。 臨床でも、子育てでも、そして日常のあらゆる場面でも。私たちはつい「すぐに正しい答えを出す力」ばかりを求めてしまいます。しかし、ときには「すぐには答えが出ない状況に耐える力」こそが、誰かに寄り添い、状況を前へ進めるための大切な鍵になるのだと、あらためて感じています。 Author:孫 大輔 こちらのページは、鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。 執筆、講演、研修、取材の依頼はお気軽にこちらからお問い合わせください。

鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。 執筆、講演、研修、取材の依頼はお気軽にこちらからお問い合わせください。 昨年の日本プライマリ・ケア連合学会のシンポジウムで、「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative C...

住所

西町86番地 鳥取大学医学部第二中央診療棟
Yonago-shi, Tottori
683-0826

電話番号

0859386661

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